医良人コラム

前回、慢性的に炎症が続くと発がんにつながる理屈を説明しました。 今回はそれを踏まえて「がんを防ぐ方法」を解説します。 日本人の罹患数の多いがんは1位大腸がん、2位胃がん、3位肺がんです(2014年)。 なぜこの3箇所にがんが多いのか分かりますか? 答えは、「外とつながっている」からです。 食べた物は、口から食道、胃、小腸、大腸を通って便となり体を通り抜けていきます。 肺は、鼻や口、気管支を経て呼吸をしています。 胃腸や肺は外界とつながっているため、侵入してくるさまざまな物質や病原菌と接触する機会が多くなります。 繰… もっと読む

ニュース

厚生労働省では、毎年9月24日~30日を「結核予防週間」として、結核予防に関する普及啓発を行っています。 <参考:平成29年度結核予防週間ポスター> 出典:厚生労働省ホームページ 結核と感染 結核は「結核菌」よって起こる感染症です。 感染初期には症状がほとんどなく、次第に咳やたん、発熱(微熱)などかぜのような症状が出てきます。 結核が進行すると、咳やくしゃみ等によって空気中に結核菌が飛び散るようになり、その結核菌を吸い込むことにより周りの人に感染が拡がります。 ○ 参考ページ  病気の基礎知識 結核(肺結核) 年間… もっと読む

健康のススメ

適量のお酒は気分をリラックスさせ、血管を広げて血液の流れをよくするなどの一方、飲み過ぎは気分が悪くなったり、長期間の飲み過ぎは身体に深刻な影響を及ぼします。 お酒と病気 過度の飲酒は生活習慣病など、さまざまな病気の原因となります。 ・高血圧症 ・中性脂肪の増加 ・高尿酸血症・痛風 ・糖尿病 ・膵炎 お酒はほどほどに-適量を知りましょう 体内に入ったアルコールは肝臓で分解・代謝され、尿や汗として体外に排出されます。 この時間は、例えば体重60kgの人が日本酒1合(180ml)を飲んだ場合、3~4時間程度かかり、体質な… もっと読む

医良人コラム

「炎症」はさまざまな病気の元凶となります。 「急性」と「慢性」に分けられ、急性炎症はやけどや盲腸炎、痛風による急性関節炎などです。 赤くなって腫れて熱を持ち、痛みを伴います。 皆さんも炎症と聞くと、この急性炎症を思い浮かべるでしょう。 程度が強いと障害を残したり、時には命に関わったりすることもありますが、大半の急性炎症は原因が取り除かれると沈静化します。 一方の慢性炎症は、ほとんど自覚症状がありません。 例えば慢性胃炎では、急性胃炎や胃潰瘍のような強い痛みは感じません。 炎症の程度は軽いけれど、長くくすぶり続けてい… もっと読む

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出典:厚生労働省ホームページ https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000176074_00002.html 9月9日は救急の日、救急の日を含む9月8日~14日を救急医療週間として、応急手当の講習会を中心とした救急に関する普及啓発活動が行われています。 「いざ」というときのために-心肺蘇生 応急手当は、突然おこった病気やけがに対して、病気やケガが重くならないようにその場に居合わせた人が手当をすることです。 呼びかけに反応がなく、呼吸がない人は心臓が停止(心停止)している可能性がありま… もっと読む

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出典:厚生労働省ホームページ https://www.smartlife.go.jp/plus1tool 厚生労働省は毎年、9月1日~30日までの1か月間を「食生活改善普及運動月間」としています。 令和元年度の基本テーマは「食事をおいしく、バランスよく」。 野菜摂取量の増加、食塩摂取量の減少、牛乳・乳製品の摂取習慣の定着に向けた取組みを、健康増進普及月間と連携して実施しています。 「毎日プラス1皿の野菜」 野菜を多く摂ると高血圧や肥満、糖尿病などの予防に効果があるといわれていますが、平均摂取量は不足気味です。野菜を… もっと読む

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健康増進普及月間 統一標語 1に運動 2に食事 しっかり禁煙 最後にクスリ ~健康寿命の延伸~ 社会や生活環境の変化等に伴って、生活習慣病が増加しています。 厚生労働省は、生活習慣の改善の重要性についての理解を深め、その健康づくりの実践を促進するため、毎年9月1日~30日までの1か月間を健康増進普及月間とし、食生活改善普及運動と連携して実施しています。 生活習慣病とは 生活習慣病は、生活習慣が関与して発症する疾患です。 喫煙、偏った食事、大量の飲酒、運動不足、不十分な休養、ストレス過多等、好ましくない生活の積み重ね… もっと読む

医良人コラム

統一地方選挙が終わりました。 私事ですが長野県議会議員選挙の立会人を拝命し、地域の皆さまの投票に同席させていただきました。 見守りながら、政治や選挙と健康づくりの共通点を考えてみました。 ①政治も健康も優先順位は高いはずだが、国民の関心は低い。 興味を持つことが始まり。 ②現実から目をそらしてはならない。 一方で今を優先しすぎず、未来をつくる力も求められる。 ③課題への取り組みは優先順位を見誤らず、かつ一点集中や偏った施策ではいけない。 ④バランスよく全体のメリットを考え、特定の利益だけを追求しない。 ⑤甘… もっと読む

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夏は蚊など虫が多く、虫に刺されやすい季節です。 虫刺されは、刺された虫によって症状の現われ方に違いがあり、虫に刺された頻度や体質によっても症状の現われ方に個人差があります。 また刺された後に強いアレルギー反応が起こって、全身に蕁麻疹が出たり、気分が悪くなったりすることがあります。 虫に刺されないように注意することが大切です。 ・屋外で活動する場合には長袖など、肌の露出が少ない服装を選びましょう ・池や川の近く、藪の中など、虫に刺されるリスクが高い場所は避けましょう ・虫よけを利用しましょう(製品添付の用法・用量を守… もっと読む