医良人コラム

(2020年3月31日(火)付MGプレス掲載のコラムです) 感染拡大に歯止めがかからない「新型コロナウイルス」について、 感染症の代表であるインフルエンザと比較しながら整理しました。 ※2021年1月24日時点のデータを元に作成。 今後変わる可能性があります。 感染経路は両方とも、飛沫(ひまつ)・接触感染です。 共通点として、ウイルスは小さくて目に見えません。 「見えないけれどそこに居るかもしれない」という考え方と対応が重要です。   感染、拡散予防には、咳(せき)エチケットやマスク、手洗い、アルコール消… もっと読む

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あんずちゃんが宿題をしながら嘆いています。 「オトナはいいよね、こんな問題とかなくていいんだもん」。 おじいちゃんが反論します。 「いや、オトナだって問題山積みなんだぞ! 少子高齢化問題、地球温暖化問題、年金問題…」。 あんずちゃんはいつの間にか眠ってしまっています。 (信濃毎日新聞1月14日付「あんずちゃん」) おじいちゃんが心配する社会問題は、深刻化すると全国民の生活に重大な影響を及ぼします。 しかし不安はあっても、今現在はなんともなく過ごせているため先送りされている問題ばかりです。 いよいよ大変な状況… もっと読む

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県内の医療従事者らでつくる団体・信州メディビトネットが中心となり製作した「信州健康かるた」のお披露目大会が11日に開かれ、家族連れなど100人以上が参加して大盛況でした。 全国から集まった400以上の標語から、図書館や児童センターなどで人気投票を行い、46点を選定しました。 絵札は子どもたちに描いてもらい、A4サイズに印刷、ラミネートをして大判かるたが完成しました。   ポイントは阿部守一知事をはじめ趣旨に賛同してくれた病院や医師会などの18人・団体が、分かりやすい解説を作ってくれたことです。 &nbsp… もっと読む

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しめじは「細く」、えのきは「太い」。 「はて、 逆じゃないか?」と、疑問に思われたことでしょう。 キノコの話ではなく て糖尿病の話です。 糖尿病が進行して血糖値が高くなっても、初期にはあまり自覚症状はありません。 しかし、血糖値が高い状態が続くと、将来さまざまな合併症に苦しむことになります。 ・免疫力が落ちるため肺炎やぼうこう炎、歯周病などの感染症に かかりやすくなります。 ・すい臓がん、肝臓がん、大腸がんなどが増えます。 ・骨粗しょう症にもなりやすく、骨折の危険性は約2倍に上昇します。 最も苦しむ… もっと読む

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「膵臓(すいぞう)不全」という言葉はあまり聞きませんね。 正しい医学用語ではありません。 しかし、膵臓不全という言葉は「糖尿病」が起こる様子を的確に表している言葉だと思います。 糖尿病は高い血糖値が続いて動脈硬化が進行し、やがて心筋梗塞や慢性腎臓病による透析などを引き起こす生活習慣病の代表です。 高血糖は体や血管に良くありません。 しかし、血糖値を下げてくれるホルモンは、膵臓でつくられる「インスリン」だけしかないのです。 猿人から人類へ進化する数百万年の歴史の中では、食物不足による飢餓に直面することばかりだったため… もっと読む

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  患者さんに「将来○○不全になるかもしれません」と話をする際、 私と患者さんの間に、大きな認識の差を感じます。 私たち医療者は病気の末期に数多く立ち合い、そこに至る段階も知っているため、 健診などの数値の悪い人の将来を予測できます。 そうなってほしくないため「今から気を付けた方がいいですよ」と心から伝えます。 しかし、多くの人は「○○不全」の実感はなく、自分の未来の姿を想像することが困難です。 その溝は仕方ないことです。 このようなときは、その病気を既に経験している患者さんが、 自身の体験を示してく… もっと読む

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「心不全ってどんな症状ですか?」と心臓に持病のある患者さんに質問されました。 心臓の主な働きは血液を送り出すポンプです。 その力が弱くなって全身に十分に血が届かなくなると、疲れやすくなったり手足が冷えたりします。 さらに血液がうっ滞すると、肺に水がたまって呼吸が苦しくなったり足がむくんだりします。 このように「○○不全」とは、ある臓器が「全く働かない」状態だけを指すのではなく、 その臓器の働きが低下している状態も含みます。 後者はさらに、まだ症状のない時期と症状のある時期に分けられます。 人間の臓器の働きに… もっと読む

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  台風19号の被害に遭われた全国の皆さまに心よりお見舞い申し上げます。 自然災害の恐ろしい映像を見ながら、私には災害と病気が重なりました。 川は普段は、飲み水を与えてくれ、田畑などを潤します。 しかしひとたび氾濫すると、人命や建物、農作物などに甚大な被害をもたらします。 決壊した川を人間の血管とします。 血管は酸素や栄養を送って体を養っていますが、破れたり詰まったりすると、 脳卒中や心筋梗塞など命にかかわる病気になります。 川が氾濫した原因を調べる際、決壊した川の堤防の確認だけでは不十分ではないでし… もっと読む

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今年はインフルエンザの流行が早そうです。 今から100年前の1918~20年に世界中に感染が広がったインフルエンザは通称「スペインかぜ」と呼ばれ、 一説では、死者数は全世界で4000万人に達し、第一次世界大戦の終戦にも影響したと言われるほどの猛威でした。 日本でも当時の人口5700万人の4割が感染し、39万人が亡くなりました。 現代にはインフルエンザの予防接種があります。 厚生労働省は、接種によって高齢者では発病を34~55%、死亡を82%阻止する効果があり、 6歳未満の小児の発病阻止率は60%と紹介しています… もっと読む

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家族が体調を崩したり、病気になったりしたときに、 一番早く、敏感に気付くのが子どもかもしれません。 しかしそれは、健康の大切さを大人から教えられないとできないことです。 町会の会合で向かいに座った先輩お父さんのお話です。 ある時、家でお子さんが突然泣き出したそうです。 なぜ泣いているのか分からずに奥さまに尋ねると、 「学校でたばこは、がんや肺気腫になって命に関わる」と教えられ、 目の前でたばこを吸いだしたお父さんを見て「死んじゃう!」と、泣いたというのです。 お父さんは、それっきりたばこをやめたそうです… もっと読む