医良人コラム

 ※2021年5月25日(火)付MGプレス「健康の見つけ方」に掲載された記事です。 高齢者から順次、新型コロナウイルスワクチンの予防接種が始まっています。 一方、ワクチンを打つかまだ迷っているという声も聞きます。 インフルエンザやはしか、風疹のコラムの際に「予防接種は思いやりの心」と紹介してきました。 予防接種は、自分自身だけを守っているわけではありません。 身近にいる家族や友人はもちろん、遠く離れたどこかの誰かの感染を防いでいるのです。 現在国内で使用されているファイザー社製のコロナワクチンは発症予防率… もっと読む

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※2021年4月27日(火)付MGプレス「健康の見つけ方」に掲載された記事です。 2回目の新型コロナワクチン(ファイザー社製)を接種して3日目にこのコラムを書いています。   1回目の副反応は、2日ほど続いた注射部位の痛みだけでした。 今回、肩の痛みはむしろ軽かったのですが、翌日の午後から37.1度の微熱と体のだるさが現れて一両日ほど続きました。 厚生労働省が行った先行接種を受けた医療者2万人の調査結果(4月9日版)も同様の報告です。 2回目後に多い副反応は、接種部位の痛みが9割、体のだるさが7割… もっと読む

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※2021年3月30日(火)付MGプレス「健康の見つけ方」に掲載された記事です。 新型コロナウイルスワクチン(ファイザー社製)の1回目の接種を受けて、3日目にこのコラムを書いています。 事前の情報通り、翌日、注射部位の痛みが強くなり、少し手が上がりづらくなりましたが、今はほぼ治まっています。 私は花粉症や小児ぜん息の既往症があるアレルギー体質なのですが、何も起きませんでした。 周りの医療関係者達も、注射部位の痛みは大半の方に見られますが、現在のところ特別な副反応が出た人はいません。 1年前にも書きましたが、… もっと読む

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生活習慣の話が続くと、当たり前のことで聞き飽きたと感じる方もいらっしゃるでしょう。 しかし、前回の図を見ながら主だった死亡原因や要介護の原因を上にさかのぼると、「不適切な生活習慣」が根源という事実が横たわっています。 皆さん「信州ACEプロジェクト」をご存じですか? 長野県が取り組む健康づくり県民運動の名称で、世界で一番(ACE)の健康長寿を目指す思いが込められています。 AはAct(体を動かす) CはCheck(健診を受ける) EはEat(健康に食べる) を表しています。 「スマートプロジェクト」はいかが… もっと読む

医良人コラム

  患者さんから「先生のコラムにはよく生活習慣病が出てくるけど、どう悪さするんだい?」と質問をいただきました。 ◇ そこで、「生活習慣」から「死亡、要介護」へ至る流れを可視化してみました。 図の上から下に病気は進行していきます。 ◇ ◇ 厚生労働省は生活習慣病を「食習慣、運動習慣、休養、喫煙、飲酒等の生活習慣が、発症・進行に関与する疾患群」と定義しています。 具体的に歯、オレンジ色で囲んだ欄の高血圧、糖尿病、脂質異常症などが代表です。 ◇ ポイントは生活習慣病の段階では、まだ痛くもかゆくもないことです。 … もっと読む

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死因と要介護の原因をさらに分析します。 死因は上位12位までの合計割合が全体の79.1%、要介護の原因は12位まで合わせると90.1%をも占めています。 これらが、以前にも紹介した「重要度が高く頻度も多い」病気なのです。 既にお気付きと思いますが、死因と要介護の原因を見比べると多くの病気が重なっています。 重なりを除くと16の病気群しかありません。 幾千もある病気の、わずか16の病気群が、死因や要介護の原因の80~90%を占めているのです。 衝撃的な割合です。 健康づくりを富士登山に例えて説明します。 富士… もっと読む

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  今回は、前回の「死因」と並んで、私たちの健康を脅かす大敵である「要介護の原因」の姿を明らかにします。 表は、要介護認定を受けている人数と、原因となった疾患上位です。   2019年12月時点で、要介護者は約480万人、要支援者までを合わせると669万人が介護保険の認定を受けています。 認定者数は毎年10~15万人ずつ増加しています。 対策を考えるために要因を分析します。 今回も赤色が生活習慣病に関する病気、黄色は体力低下に関わる項目です。 第1位は認知症です。 認知症は生活習慣病と深… もっと読む

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  毎年秋に、わが国の前年度の出生数や死亡数などを示す「人口動態統計」が厚生労働省より公表されます。 日本では昨年度138万人が亡くなっています。 -表1- に死因上位を示します。 数回にわたって、健康を脅かす病気を「敵」に例えてきましたが、これらの病気は、信長や秀吉、家康などの「大将クラス」といえます。 これを機会にきちんと確認しておきましょう。 本コラムでは、幼少期からの継続した生活習慣病対策と、高齢期の体力維持が健康づくりの「基本」であり「王道」であると繰り返してきました。 その視点で表の病… もっと読む

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前回に続き、数ある病気を「重要度」と「頻度」の四象限に分ける整理を続けます。     C・D群は、重要度(命や要介護に関わる病気)の低い病気群です。 大半がここに含まれます。 誤解を恐れずにC・D群との接し方をお伝えします。 ①なった時に考える ②なった時は、医療者に相談する ③A群を忘れない ④悩み過ぎない です。それぞれ解説します。 ー①まだ患っていないさまざまな病気の情報収集は賢明とはいえません。 何をするかと同様に、何をしないかを考えることも重要です。 健康知識を増やしすぎて情報… もっと読む

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  「敵を知り己を知れば百戦危うからず 孫子」。 今回から、健康づくりの「敵」を確認します。 健康づくりの的は、私たちの健康を損なう「病気」です。 しかし一言に病気といっても、数は数え切れず、健康法も掃いて捨てるほどあります。 大切なことを見定めるために「整理」から始めましょう。 病気を四象限に区分けして整理します。 縦軸に病気の重要度、横軸は頻度です。 重要な病気とは、がんなどの命に関わる病気や、脳梗塞などの寝たきり、要介護につながる病気です。 Aは頻度も多く、命に関わる重要度の高い病気… もっと読む