医良人コラム

健康づくりにおいて、食習慣の改善、運動、禁煙など生活習慣の変更を求められることがしばしばあります。 不健康な現状に至った従来の行動パターンを、将来健康な状態へ導く望ましい行動に変えていくことを「行動変容」といいます。 人の行動(生活習慣)が変容するには、 無関心期→関心期→準備期→実行期→維持期 の5つの段階を通るとされます。     無関心期:自分の問題としてまだ関心がない 関心期:関心を持っているが、まだ先だと思っている 準備期:関心があり準備中 実行期:新しく行動を始めたばかり 維持期:6… もっと読む

ニュース

多くの患者さんの病気やけがの治療に使われている血液製剤は、献血で提供いただいた血液からつくられています。 血液は、人工的に造ることができず、長い間保存することもできません。 また、献血者の健康を守るため、1人あたりの年間の献血回数や献血量には上限があります。 そのため、安定的に血液製剤を届けるためには、日々多くの方の協力が欠かせません。   出典:厚生労働省ホームページ 献血の種類と主な採血基準  ◆全血献血:血液中のすべての成分を献血する方法です。  ◆成分献血:成分採血装置を使用して血小板や血漿だ… もっと読む

医良人コラム

年が改まり、新年の目標を立てた方も多いと思います。   朝早く起きる。 歩いて通勤する。 昼食は丼物、麺類単品を避ける。 毎日スクワットを20回行う。 腹七~八分を守る。 深酒を控えるー。 生活習慣目標は高く設定し過ぎない方が始めやすく、小さな成功の積み重ねが大きな自信につながります。 既に以前から適切な健康習慣を実践できている方は、今年も維持・継続をお願いします。 せっかくの誓いが既に3日坊主になっている方もいるかもしれません。 確立されている行動パターンは、その方にとって楽に過ごせる「結果」であるため… もっと読む

健康のススメ

出典:政府広報オンライン 食育 食育とは、さまざまな経験を通じて、「食」に関する知識と、バランスの良い「食」を選択する力を身に付け、健全な食生活を実践できる力を育むことです。 健康的な食のあり方を考えるとともに、だれかと一緒に食事や料理をしたり、食べ物の収穫を体験したり、季節や地域の料理を味わったりするなど、食べる楽しさも味わいましょう。 身近なことから ◆乳幼児期 ・発達段階に合わせた調理形態で、よく噛んで食べることを身につけさせましょう ・いろいろな食べ物に親しんで、好き嫌いなく食べられるようにしましょう … もっと読む

健康のススメ

雨が降りそうになると頭が痛くなる、体がだるい、めまいがするなど、天気の変化で不調を感じることがあります。 気圧や温度、湿度など気象や天気が変化するとその影響をうけて、症状がでたり症状が悪化したりする病気は「気象病」と呼ばれています。 季節の変り目、梅雨時、台風など、大きく気候が変化する時にも多くみられます。 ==感じる不調== 頭痛、だるさ、めまい、むくみ、気分の落ち込み など 頭痛、膝やリウマチの痛み、ケガのあとの痛みなどは天気痛として知られています。 原因といわれているのは 自律神経は体内の働きを調節してい… もっと読む

ニュース

日本リウマチ財団は、毎年6月を「リウマチ月間」とし、リウマチの正しい知識やリウマチ性疾患に関する認識を深めるための啓発活動を行っています。 梅雨の時期は、関節リウマチの症状が悪化することが多いといわれています。 リウマチとは リウマチは関節や関節周囲の骨、筋肉などに、痛みや腫れ、こわばりが起きる疾患です。 もっとも多い関節リウマチは、関節に炎症が続くと骨が徐々に破壊され、関節が変形し、日常生活に支障をきたすようになります。 30〜50代の女性に多くみられます。 朝のこわばり 朝のこわばりは関節リウマチの最も… もっと読む

ニュース

  令和6年度 「歯を見せて 笑える今を 未来にも」 歯と口の健康週間は、 ・歯と口の健康に関する正しい知識の普及啓発 ・歯科疾患の予防に関する適切なセルフケア習慣の定着 ・歯科疾患の早期発見・早期治療の徹底 歯の寿命を延ばし、健康の保持増進に寄与することを目的として展開されます。 むし歯の予防は、日々のていねいなブラッシング 磨きにくい前歯の裏側や奥歯の外側も、磨き残しがないようにていねいに磨きましょう。 1.歯に歯ブラシの毛先をきちんとあてて磨く 2.小刻みに動かして磨く 3.軽い力で磨く 4.奥… もっと読む

医良人コラム

本コラム第33回で紹介した「細いしめじと太いえのき」の話を覚えていますか?   糖尿病は痛くないのになぜ治療が必要なのでしょう?   治療の目的はさまざまな合併症を予防するためです。   前回お伝えしました、すい臓がんの他に、大腸がん、肝臓がん、乳がんなど様々ながんになりやすくなります。 実は、糖尿病患者が亡くなる原因の第1位は、血管の病気ではなく、がんなのです。 皆さんがなるべく避けたい認知症に2倍なりやすくなりますし、寝たきりにつながる骨折の危険性も同じく2倍に増加します。 免… もっと読む

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5月31日は「世界禁煙デー」、5月31日~6月6日の一週間は「禁煙週間」です。 喫煙は生活習慣病の重要な危険因子であり、喫煙者はもちろん、周りの非喫煙者の健康にも影響を及ぼします。 ◆禁煙週間のテーマ2024◆ 「たばこの健康影響を知ろう!~たばことCOPDの関係性~」 喫煙が健康に与える影響は大きい上、受動喫煙の危険性やニコチンの依存性を踏まえると、喫煙習慣は個人の嗜好にとどまらない健康問題であり、生活習慣病を予防する上で、たばこ対策は重要な課題になっています。 長野県では、県民の参加と協力によるたば… もっと読む

医良人コラム

先日、一人の患者さんが自宅で息を引き取りました。 膵臓がん(膵がん)でした。 最期まで穏やかに家族と共に過ごすことができましたが、膵がんが見つかってから、わずか4カ月弱という急な旅立ちでした。   膵がんは、進行が早いことで知られています。 膵臓を覆う被膜が他の臓器に比べると薄く、がん細胞が膵臓の外に容易に広がってしまうためです。 膵臓の周りには、血管やリンパ管、神経などが集中しており、転移や腹膜播種など広がりやすいため進行がんで見つかることが多いのです。 大きさが1~2㎝を超えると既に転移している可能性… もっと読む