風邪を引いたときなどにいわれる「免疫力が落ちている」、 病気にならないためにと耳にする「免疫力を高める」。 ・・・免疫力ってそもそもなんでしょう?? 免疫力とは 免疫力とは体の自己防衛機能で、自分自身の体を守る力です。 ウイルスや細菌、異物などの体内への侵入を防いだり、侵入しても駆除して体を守ります。 風邪やインフルエンザの感染症など、病気を発症するリスクを防ぐためには免疫力がかかせません。 免疫力の低下 加齢、ストレス、生活習慣(食生活、睡眠不足、運動不足など)によって免疫力が低下すると、 • … もっと読む
第110回 肩凝りの悩み 運動で解決
今回のテーマは、肩凝りのお悩みは、運動で解決しましょうーです。 外来診療でも肩凝りに悩む患者さんは非常に多く、ひどいと筋緊張型頭痛や吐き気を伴って、生活や仕事に支障が出る方もいます。 肩や首の後ろの「凝り」の悩みの根本対策は、前回の膝痛と同様、筋力トレーニングが最も効果的です。 肩こりの発症原因を分析してみます。 第一に、人間は大脳が発達しているため、頭部の重さは5~6㎏あります。 人間は垂直に立ち、その頭の重さを細い首が支えてバランスを取り続けているため、首や首の付け根の肩部分には常に負担がかか… もっと読む
冬場に多いヒートショック
ヒートショックとは ヒートショックとは、暖かい部屋から寒い部屋への移動など、急な温度の変化が体に与えるショックのことです。 急な温度の変化を体が感じることで血圧が変動し、心臓や血管に大きな負担がかかります。 寒い冬場はヒートショックに特に注意が必要で、入浴時に起こりやすいことが知られています。 急な温度変化 例えば、寒い日の入浴時 <温> 暖房の効いた暖かい部屋で過ごす ↓ <冷> 気温の低い脱衣所に行き、服を脱ぐ、冷えた浴室に入る ↓ <温> 冷えた状態からお湯につかる、入浴によって温まる ↓ <冷> … もっと読む
12月11日「胃腸の日」です。
12月11日は「胃腸の日」、「胃に(12)いい(11))」の語呂合わせです。 現在の日本OTC医薬品協会が 2002年(平成14年)に制定しました。 年末年始にかけて、忘年会やクリスマス、お正月などの行事で、食べたり飲んだりする機会が多くなります。 食べ過ぎや飲み過ぎにより、胃腸に負担をかけて 体調を崩さないよう注意しましょう。 食べ過ぎると… 食べ過ぎると、食べ物を消化・吸収する胃腸はいつも以上に働くことになって、負担がかかります。 負担がかかって疲れた胃腸はバランスを崩したり、運動がうまく行われなくなっ… もっと読む
第109回 膝痛体操で筋肉鍛えて
前回、病気の予防や症状の改善に運動療法は「百薬の長」であると紹介しました。 例えば膝痛。 膝関節の軟骨がすり減って狭くなり、O脚に変形する変形性膝関節症は女性に多く、原因は加齢、体重、生活、仕事、出産歴などの複合要素が重なりますが、最も大きな原因の一つは筋力の衰えです。 女性の方が男性より膝周りの筋力が弱いため、膝関節がぐらぐらして安定しません。 これは目に見えるほどぐらつくのではなく、足を動かした際の関節の細やかなずれや長年の負担の積み重ねが次第に大きくなり、やがて変形につながります。 O脚が進むと、荷重が膝の内… もっと読む
12月1日は「世界エイズデー」です。
出典:厚生労働省ホームページ http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/eizu/ 世界エイズデー(World AIDS Day:12月1日)は、世界レベルでのエイズのまん延防止と患者・感染者に対する差別・偏見の解消を目的に、WHO(世界保健機関)が1988年に制定したものです。 毎年12月1日を中心に、世界各国でエイズに関する啓発活動が行われています。 令和6年度世界エイズデー キャンペーンテーマ 「U=U 知ることから、もう一度。12月1日は世界エイズデー。 」 近年では、HIV… もっと読む
便の色
正常な便の色調は黄土色で、これは胆汁の色と考えられています。 胆汁は肝臓でつくられる消化液で、胆嚢(たんのう)に蓄えられており、食物が消化・吸収される際に分泌されます。 便の色には腸内環境などにより個人差があり、食べたものによっても変化します。 便は食べたものでつくられ、消化管の健康状態を知ることができます。 いつもと違う、おかしいなと感じたら、医療機関を受診しましょう。 👉便の状態で健康チェック へ 👈うんちができるまで へ 健康は「快便」から 一覧へ
うんちができるまで
食べたものはお腹の中で消化・吸収されて、便となって排泄されます。 口 ~ 食道 ~ 胃 口から入った食べ物は食道を通り、胃に運ばれます。 胃の中に食べ物が運ばれると、胃壁は蠕動(ぜんどう)運動を開始して胃液を分泌し、食物を分解・殺菌します。 粥状になった食物は小腸へと向かいます。 小腸 ~ 大腸 ~ 肛門 小腸に入った食物は消化・吸収されていきます。 このとき肝臓でつくられて胆嚢(たんのう)に蓄えられていた胆汁と、膵臓から膵液が分泌され消化を助けます。 栄養を吸収された食物のかすは大腸へ運ばれます。 大腸を通り… もっと読む
11月20日「世界COPDデー」です。
11月20日は「世界COPDデー」です。 慢性閉塞性肺疾患(COPD)への注意を喚起するため、世界中でさまざまな活動が実施されます。 慢性閉塞性肺疾患(COPD) 慢性閉塞性肺疾患(COPD)は、肺に慢性の炎症が起きて 肺胞が破壊されたり、気管支が細くなって、息苦しさや咳、たんなどの症状が続く病気です。 原因の90%以上は喫煙と考えられており、中高年に発症する生活習慣病といえます。 ○病気の基礎知識ー慢性閉塞性肺疾患(COPD) 「禁煙」が一番の予防です 一度破壊された肺胞はもとの健康な肺に戻… もっと読む
第108回 運動は「百薬の長」
「運動療法」という言葉が示すように、運動によって発症を予防できたり、症状を改善できたりすることが証明されている病気は多数あります。 糖尿病、高血圧、脂質代謝異常(高コレステロール血症、高中性脂肪血症など)の「三大生活習慣病」をはじめ、肥満に関連するメタボリックシンドロームや脂肪肝の改善効果はよく知られています。 運動することで体の血流が良くなるため、動脈硬化対策にもなりますし、認知症、不眠症、うつ病などの脳や精神面の疾患にも、予防や改善効果が認められています。 がんについても、運動の活動量が多い人ほど… もっと読む