医良人コラム

安曇野赤十字病院 名誉院長 整形外科 澤海明人 医師   これまで長年背骨の病気を中心として整形外科の診療を続けてまいりました。 最近は各種メディアやインターネットを通じて様々な情報があふれており、一昔前と比較すると医療の知識を持った患者さんがずいぶん増えたように感じます。 ただそれが本当に正確な知識かどうかは疑問もあります。 「3時間待ちの3分間診療」と言われた時代に比較すると、診療所(開業医)と病院の役割分担と協力体制を進めることで、病院の外来の患者さんの数はかなり減りました。その結果、以前よりは一人… もっと読む

ニュース

9月9日は「救急の日」、 9月3日~9日は「救急医療週間」です。 救急業務及び救急医療に対する正しい理解と認識を深めるとともに、救急医療関係者の意識の高揚を図ることを目的に、昭和57年(1982年)に定められました。 心肺蘇生 応急手当は、突然おこった病気やけがに対して、病気やケガが重くならないようにその場に居合わせた人が手当をすることです。 呼びかけに反応がなく、呼吸がない人は心臓が停止(心停止)している可能性があります。心臓や呼吸が止まってしまった人を救うための胸骨圧迫(心臓マッサージ)や人工呼吸を行うことを心… もっと読む

健康のススメ

野菜の1日あたりの摂取目標量は「350g」以上です。(厚生労働省 健康日本21より) 小皿1皿分の野菜量を70gとして、 1食1皿以上、1日5皿分を食べることを目指しましょう。 70g おおよその目安   調理や食べ方の工夫例   野菜には、ビタミン、ミネラル、食物繊維などの栄養素が含まれ、体の調子を整えています。     参考 ○ 医良人コラム 第11回 健康ってなんだろう? 信州メディビトネット健康七箇条 第一条『しっかり食べる③』  

ニュース

統一標語 1に運動 2に食事 しっかり禁煙 最後にクスリ ~健康寿命の延伸~ 社会や生活環境の変化等に伴って、生活習慣病が増加しています。 生活習慣病予防のために、運動やバランスのとれた食生活、禁煙など、この機会に生活習慣を見直してみましょう 。   減らそう塩分 塩分をとり過ぎると体内に水分が蓄積し、血流量を増加させ、血圧が上昇します。 まずは今より薄味を心がけてみましょう。 ・しょうゆやソース等は直接かけずにつける ・麺類の汁は全部飲まないようにする ・減塩調味料や減塩食品を上手に利用する 増やそう… もっと読む

医良人コラム

『敵を知り己を知れば、百戦危うからず』 孫子 健康について考える際には、 『健康に悪影響をするもの=敵』 『自分=己』 について、それぞれ『確認作業』をしましょうとお伝えしてきました。 前編、中篇につづいて、今回が確認作業の3回目、後編です。 前編は、健康についての『敵』について解説をさせていただきました。 今回は、中篇は引き続きまして、『己』について確認をしていきましょう。 『己=自分』を知るために確認をする項目は、 ① 年齢 ② 体型 ③ 体質 ④ 性別 ⑤ 持病の有無 ⑥ 目的 でしたね。 ①②までは、中篇で… もっと読む

健康のススメ

塩の体での主なはたらき 塩は体の中で重要なはたらきをしています。 ・体液の塩分濃度を調整 ・消化液の成分、消化吸収を助ける ・筋肉を収縮させる働きを助ける ・脳に刺激を伝達する でも、塩分を摂り過ぎると 塩分をとり過ぎると体内に水分が蓄積し、血流量を増加させ、血圧が上昇します。 この血圧が高い状態が続くと、高血圧症、心筋梗塞、脳卒中などを引き起こしやすくなります。 一日の摂取目標値 男性:8.0g/日未満 女性:7.0g/日未満  (厚生労働省 2015年版より) 減塩のコツ ・調味料は味をみてから使いましょう… もっと読む

ニュース

8月20日は蚊の日、ハマダラ蚊の中からマラリアの原虫が発見された日が由来です。 夏は蚊など虫が多く、虫に刺されやすい季節です。 虫刺されは、刺された虫によって症状の現われ方に違いがあり、また虫に刺された頻度や体質によって症状の現われ方に個人差があります。 虫に刺されないように注意することが大切です。 ・屋外で活動する場合には長袖など、肌の露出が少ない服装を選びましょう。 ・池や川の近く、藪の中など、虫に刺されるリスクが高い場所は避けましょう。 ・虫よけを利用しましょう。(製品添付の用法・用量を守って下さい。) 参考… もっと読む

医良人コラム

信 州 メ デ ィ ビ ト ネ ッ ト 健 康 七 箇 条  一 . し っ か り 食 べ る 二 . 楽 し く 運動 を 継 続 す る 三 . 自 分 の 体 を 大 切 に す る 四 . 予 防 で き る も の は 予 防 す る 五 . 医 療 関 係 者 の 相 談 相 手 を 持 つ 六 . 明 る く 楽 し く 暮 ら す 七 . 正 し い 知 識 を 持 っ て 、 実 践 、 継 続 す る 『敵を知り己を知れば百戦危うからず』 孫子 健康について考える際には、いろいろな細かな情報を… もっと読む

ニュース

日本耳鼻咽喉科学会 制定の「鼻の日」は、鼻の病気に関する知識や鼻の大切さを知ってもらう活動が行われています。 鼻とは 鼻は、呼吸のときの空気の通り道であり、においを感じるところです。 鼻から吸い込んだ空気を、鼻毛や鼻の粘膜によってちりやほこりなどを取り除き、必要により加温や加湿を行って気管に送ります。 また、声を出すときに音を響かせるなどのはたらきをしています。   多い鼻の病気 ・アレルギー性鼻炎:鼻の粘膜でアレルギー反応が起こり、くしゃみ、鼻みず、鼻づまりなどを起こします。 ・副鼻腔炎(蓄膿症):鼻の… もっと読む

ニュース

肺の日は、肺の健康についての理解を深め、呼吸器疾患の早期発見と予防についての知識を普及し啓発することを目的としています。 肺のはたらき 鼻と口から入った空気は気管をとおり、肺の中へ入ります。 肺は、空気中の酸素をからだの中に取り入れて、二酸化炭素をからだの外に出すはたらきをしています。 この交換が呼吸です。 肺と病気(呼吸器疾患) 近年増加がみられています。 ・肺がん ・慢性閉塞性肺疾患(COPD) ・睡眠時無呼吸症候群 呼吸機能と年齢 呼吸機能は、20歳代をピークに加齢とともに低下していきますが、喫煙や呼吸器の病… もっと読む