医良人コラム

世界で最も権威のある医学雑誌のひとつである「The Lancet(ザ ランセット)」が2012年の身体活動特集号の中で、身体活動不足は世界的な「大流行」と警告し、健康上の悪影響はタバコと同等で、1年間に全世界で530万人もの人が、身体活動不足が原因で死亡していると報告しました。 さまざまな研究で、身体活動量が多いほど、生活習慣病の発症率や死亡リスクが低いという負の関係性が認められています。 「国民健康・栄養調査(令和元年)」によると、日本人の総歩数は、過去10年間で男女ともに全ての世代で横ばいから減少傾向と、と報告… もっと読む

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健康増進普及月間 統一標語 1に運動 2に食事 しっかり禁煙 良い睡眠 ~健康寿命の延伸~ 社会や生活環境の変化等に伴って、生活習慣病が増加しています。 厚生労働省は、生活習慣の改善の重要性についての理解を深め、その健康づくりの実践を促進するため、毎年9月1日~30日までの1か月間を健康増進普及月間とし、食生活改善普及運動と連携して実施しています。   本年度の重点テーマは 休養・睡眠 です。 生活習慣病とは 生活習慣病は、生活習慣が関与して発症する疾患です。 喫煙、偏った食事、大量の飲酒、運… もっと読む

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出典:厚生労働省ホームページ 厚生労働省は毎年、9月1日~30日までの1か月間を「食生活改善普及運動月間」としています。         基本テーマ 「食事をおいしく、バランスよく」 「バランスの良い食事を摂っている者の増加」、「野菜摂取量の増加」、「果物摂取量の改善」「食塩摂取量の減少」に向けた取組みを、健康増進普及月間と連携して実施しています。     「毎日プラス1皿の野菜」 野菜を多く摂ると高血圧や肥満、糖尿病などの予防に効果があるといわれていますが、平均摂取量は不足気味です。 … もっと読む

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まだまだ猛暑となる日が続いています! 炎天下の外出は避ける、涼しい室内で過ごす、適切に水分補給をするなど 熱中症予防をしましょう。       熱中症が発生しやすい条件 ・気温が高い、湿度が高い、風がない、日差しが強い、急に暑くなった日 ・体調がすぐれない、熱さに慣れていない 屋外でのスポーツや作業時、気温が高い室内での作業や飲酒時、熱帯夜やその翌日に起こりやすくなります。 また、屋内や夜間でも熱中症にかかることがあります。 エアコンなどで温度や湿度を適切に管理して、水分補給もこま… もっと読む

医良人コラム

信州メディビトネット健康七箇条の第二条「楽しく運動を続ける」に入りますが、運動や体づくりといえば、本コラム枠で一緒に連載をしている整形外科医の谷川浩隆先生がご専門です。 谷川先生のコラム「動いて健やかに」の内容と食い違ったことを書いてしまって、読者の皆さんを混乱させてはいけないと考え、スクラップ保管していた谷川先生のコラムを読み直しました。 一貫して、バランスの良い食事と適度な運動が健康づくりに大切であることが書かれており、私と同じ趣旨で安心しました。 普段から医師として患者さんに健康づくりの助言をする際、「○… もっと読む

健康のススメ

旬(しゅん) 食べ物にはいちばんおいしくて栄養価も高い時期、旬があります。 旬の食べ物には、その季節に必要としている栄養素を多く含んでおり、夏なら体を冷やし、冬なら体を温めるというように、体に働きかけてくれるものがたくさんあります。 また食事に取り入れることで、季節も楽しめます。 夏が旬の野菜 色鮮やかな野菜が多い夏の野菜には、水分やビタミン類が多く含まれ、体をひやしたり、暑さで弱った胃の消化を助けたり、利尿を促したりする働きがあります。 実となる野菜が多く見られます。 ・トマト ・きゅうり ・なす ・ピーマン… もっと読む

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夏場は蚊などの虫に刺されやすい時季です。 虫刺されは、刺された虫によって症状の現われ方に違いがあり、虫に刺された頻度や体質によっても症状の現われ方に個人差があります。 また刺された後に強いアレルギー反応が起こって、全身に蕁麻疹が出たり、気分が悪くなったりすることがあります。 虫に刺されないように注意することが大切です。 • 屋外で活動する場合には長袖など、肌の露出が少ない服装を選びましょう • 池や川の近く、藪の中など、虫に刺されるリスクが高い場所は避けましょう • 虫よけを利用しましょう(製品添付の用法・用量… もっと読む

医良人コラム

2月1日は「フレイルの日」でした。 日付を「201」として「フ(2)レ(0)イ(1)ル」と読む語呂合わせで、日本記念日協会に登録されています。 本コラムでは5年前の第22、23回で初めてフレイルを紹介しました。 この間にずいぶん認識が広まり嬉しい限りです。 しかしまだ聞き慣れない方のために改めて紹介します。   フレイルは、虚弱・老衰を意味する英単語「Frailty」から作られた造語です。 要介護と健康の「中間」を表し、高齢になるにつれ、心身の「余力」が少なくなり、転倒などをきっかけに要介護になる危険性が… もっと読む

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日本呼吸器学会は毎年8月1日を肺の日と定め、呼吸器疾患についての情報を伝え、病気の予防や治療のための啓発活動を行っています。 肺のはたらき 鼻と口から入った空気は気管をとおり、肺の中へ入ります。 肺は、空気中の酸素をからだの中に取り入れて、二酸化炭素をからだの外に出すはたらきをしています。 この交換が呼吸です。 肺と病気(呼吸器疾患) 近年増加がみられています。 • 肺がん   気管支や肺胞の細胞が何らかの原因でがん化したものです。 • 慢性閉塞性肺疾患(COPD)   肺に慢性の炎症が起きて、肺胞が破壊された… もっと読む

医良人コラム

おかげさまで、本コラムの第100回を迎えることができました。 ひとえに、ご愛読いただいた読者の皆さんのおかげです。 心から感謝申し上げます。 がんや脳梗塞など、病気になってから病院を受診し、手術や抗がん剤、リハビリなどで苦労が続く患者さんに数多く接する中で、診察室にいるだけでなく、健康情報を発信して、将来病気で悩む人を1人でも予防したいと考え、「信州メディビトネット」の活動を始めたのがちょうど10年前の2014年2月10日。 市民向け健康講座、信州健康かるた、健康年齢ピックなどの健康啓発イベントを行ってきました。 … もっと読む