医良人コラム

本コラム第75回を読んだ患者さんが、「塩分の過剰摂取→体内の塩分濃度を一定にするため塩が水を引き寄せて体の水分が増える→血液量も増える→たくさんの血液を押し出すため血圧が上がる」という理屈が分かって、「塩分を控える気持ちが湧いた」と言ってくれました。 さらに続きがあります。 血圧が高いと、血管は圧力に抵抗して次第に硬くなります。 「動脈硬化」の始まりです。 「弾力(しなやかさ)が失われると圧力を吸収できなくなるため、さらに血圧が上がる→硬くなろうと動脈の壁が厚くなる→内腔が狭くなる→細い動脈を押し通して、臓器に血液… もっと読む

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出典:厚生労働省ホームページ 厚生労働省は毎年、9月1日~30日までの1か月間を「食生活改善普及運動月間」としています。         基本テーマ 「食事をおいしく、バランスよく」 「主食・主菜・副菜を組み合わせた食事が1日2回以上の日がほぼ毎日の者の割合の増加」、「野菜と果物の摂取量の増加」、「食塩摂取量の減少」及び「牛乳・乳製品の摂取習慣の定着」に向けた取組みを、健康増進普及月間と連携して実施しています。   「毎日プラス1皿の野菜」 野菜を多く摂ると高血圧や肥満、糖尿病などの予防に効果… もっと読む

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健康増進普及月間 統一標語 1に運動 2に食事 しっかり禁煙 最後にクスリ ~健康寿命の延伸~ 社会や生活環境の変化等に伴って、生活習慣病が増加しています。 厚生労働省は、生活習慣の改善の重要性についての理解を深め、その健康づくりの実践を促進するため、毎年9月1日~30日までの1か月間を健康増進普及月間とし、食生活改善普及運動と連携して実施しています。 生活習慣病とは 生活習慣病は、生活習慣が関与して発症する疾患です。 喫煙、偏った食事、大量の飲酒、運動不足、不十分な休養、ストレス過多等、好ましくない生活の… もっと読む

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夏場は蚊などの虫に刺されやすい時季です。 虫刺されは、刺された虫によって症状の現われ方に違いがあり、虫に刺された頻度や体質によっても症状の現われ方に個人差があります。 また刺された後に強いアレルギー反応が起こって、全身に蕁麻疹が出たり、気分が悪くなったりすることがあります。 虫に刺されないように注意することが大切です。 • 屋外で活動する場合には長袖など、肌の露出が少ない服装を選びましょう • 池や川の近く、藪の中など、虫に刺されるリスクが高い場所は避けましょう • 虫よけを利用しましょう(製品添付の用法・用量… もっと読む

医良人コラム

遅ればせながら、明けましておめでとうございます。 1975年生まれの私は今年、年男です。 これまでの人生を、干支のうさぎの跳躍と、三段跳びに例えて12年ごとに振り返ってみました。 0歳から小学校を卒業する12歳までは、人生を走り出す前の「準備体操」期間でした。 ケガをしないように、毎日楽しく体と心を伸ばしていました。 24歳で信州大医学部(松本市)を卒業するまでは「助走」期間にあたりました。 比較的まっすぐ走ることができたと思います。 そして、社会に飛び出す最初の跳躍「ホップ」を踏み切りました!   … もっと読む

医良人コラム

本コラム第77回で、家庭血圧の平均値が135/85以上が、高血圧の基準であることを紹介しました。       「え!?上の血圧は年齢プラス90じゃないの」という方もいるかもしれません。       それは30年以上前の、しかも根拠のない数字です。 その時代には、医師がそれぞれの経験や考え方によって治療をしており、ばらつきの大きさが問題でした。 そこで、専門家が集まって、世界中の研究成果を検討して現在の標準的な治療法を示す「診療ガイドライン」が作成されるよう… もっと読む

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この夏も猛暑となる日が続いています! 炎天下の外出は避ける、涼しい室内で過ごす、適切に水分補給をするなど 熱中症予防をしましょう。       熱中症が発生しやすい条件 ・気温が高い、湿度が高い、風がない、日差しが強い、急に暑くなった日 ・体調がすぐれない、熱さに慣れていない 屋外でのスポーツや作業時、気温が高い室内での作業や飲酒時、熱帯夜やその翌日に起こりやすくなります。 また、屋内や夜間でも熱中症にかかることがあります。 エアコンなどで温度や湿度を適切に管理して、水分補給もこま… もっと読む

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気温や湿度が高くなるこの時期は、細菌による食中毒が起きやすくなります。 食品の扱いや調理方法などに注意して、食中毒予防に努めましょう! 食中毒 食中毒とは、細菌やウイルスが付着した食品や有毒・有害な物質が含まれた食品を食べることによって、腹痛・下痢・発熱などが起こる病気です。 生の肉や魚には、食中毒の原因となる細菌がついていることがあります。 また、手を十分に洗わないで調理をすると、手についていた細菌が食品にうつり食中毒が起こることがあります。 食品の購入から低温保存や加熱調理、手洗いをしっかり行い、食中… もっと読む

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本コラム69、70回目で紹介した『信州健康かるた=写真=配布プロジェクト』ですが、無事に松本、安曇野、塩尻市、朝日、山形、麻績、筑北、生坂村の小学校、幼保育園、児童センター、こども食堂へ配布を終えましたのでご報告をさせていただきます。 「子どもたちが楽しく繰り返し遊びながら、自然と健康知識を身に付けて、健やかに成長してほしい」と願って、2019年に信州メディビトネットが市民や子どもたち、医療者、医学生、ボランティアなど1000人以上の協力を得て「信州健康かるた」を製作しました。 今回、かるたの印刷・配布費用は、寄付… もっと読む

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多くの患者さんの病気やけがの治療に使われている血液製剤は、献血で提供いただいた血液からつくられています。 血液は、人工的に造ることができず、長い間保存することもできません。 また、献血者の健康を守るため、1人あたりの年間の献血回数や献血量には上限があります。 そのため、安定的に血液製剤を届けるためには、日々多くの方の協力が欠かせません。   出典:厚生労働省ホームページ 献血の種類と主な採血基準  ◆全血献血:血液中のすべての成分を献血する方法です。  ◆成分献血:成分採血装置を使用して血小板や血漿だ… もっと読む