医良人コラム

(信濃毎日新聞中信版MGプレスに掲載されたものを再掲しています。) 寂しいことにサッカーワールドカップ(W杯)が終わってしまいました。 中信地域には松本山雅FCもあり、サッカーファンが多いと思います。 私は幸せなことに2002年日韓W杯決勝戦、ブラジル対ドイツを横浜の競技場で観戦できました。 試合終了後、敗れたドイツのGKオリバー・カーン選手がゴールポストにもたれかかり涙する姿は印象的でした。 サッカーは「連携プレー」が大事といわれます。 選手は自分のポジションの役割をきちんと果たし、仲間と連携してチーム全体の戦力… もっと読む

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(信濃毎日新聞中信版MGプレスに掲載されたものを再掲しています。) 健康づくりに取り組む前に「健康」の大切さを確認しておきましょう。 WHO(世界保健機構)は、健康の定義を「単に病気や虚弱でないということではなく、肉体的、精神的、社会的にすべてが満たされた状態」としています。つまり健康は、偏りのないバランスが取れた状態−と読み取ることができます。 これらは相互に関連もしています。病気が見つかると、入院や痛みによって生活や仕事が制限されてしまい、今日まで続いてきた日常を変えざるを得ない場合があります。 また、自分だけ… もっと読む

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(信濃毎日新聞中信版MGプレスに掲載した記事を再掲載しています。) 健康の話に入る前に、医療者の団体「信州メディビトネット」を立ち上げた経緯をお話しします。 私は信州大学を卒業後、地域医療に携わりたいと北海道に渡りました。北海道大学附属病院や、オホーツク海沿岸の週に1日、午前中だけ開かれる診療所など大小さまざまな医療機関に勤務し、おのずと内科だけにとどまらない総合診療的な視点が養われました。 北海道は慢性的な医師不足で、しばしば応援診療に呼ばれます。廃坑になって高齢者ばかりが残る町、過疎化が進んで診療所が閉じられた… もっと読む

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(信濃毎日新聞中信版MGプレスの記事を再掲しています。) はじめまして。松本市を中心に地域医療や家庭医療に携わっている小手川直史と申します。 日常診療と並行して、「信州メディビトネット」という医療者(医師や看護師、薬剤師など医療に関わる職種)の団体を運営しています。 この信州メディビトネットは、医療者同士が情報交換や交流活動をするとともに、「長野県に健康を広めよう」を合言葉に、県や市町村と一緒に地域向けの健康講座を開催したり、県民向けの健康情報を発信するホームページ「信州健康の森 まんまる◎広場」を運営しています。… もっと読む

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  健康七箇条の第一条『しっかり食べる』の解説を続けます。 積極的にとるもの ・たんぱく質 ・野菜、果物 とりすぎに注意 ・塩分 ・太めの人の糖質と脂質 ・アルコール 今回は、前回に引き続いて『塩分』です。   第3回 健康七箇条…の前の確認作業 前編 お示しをしました 日本人の健康に影響する死因原因と要介護になった原因の表を改めて見てみましょう。      死因  死亡数(人) 第1位  悪性新生物(癌)   373,000 第2位  心疾患   198,000 第3位  … もっと読む

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健康七箇条の第一条『しっかり食べる』の5回目になります。 積極的にとるもの ・たんぱく質 ・野菜、果物 とりすぎに注意 ・塩分 ・太めの人の糖質と脂質 ・アルコール これまで、食事において積極的に摂ると好ましいものとしてたんぱく質と野菜、果物の役割と必要性について解説をしてきました。 今回からは、摂りすぎ食べ過ぎに注意をするべき食材の解説に入ります。 まずはじめに『塩分』です。 日本人は、塩気が大好きですよね。 とくに内陸の長野県では、昔から保存のための塩文化が発展してきました。 「塩尻」や「塩嶺」など塩にまつ… もっと読む

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松本市 薬剤師 小笠原博之   薬の保管場所について これから暑い夏がきます。熱中症には十分気をつけて下さい。 実は薬も暑い夏は苦手です。薬を保管する時は温度・湿度・光の三つに注意して下さい。高温、高湿度、強い光を避けて保管することが必要です。 1.温度 一般的な薬は室温で保管します。室温とは日本薬局方では1~30度、常温は15~25度、冷所は1~15度と定められています。よって薬の保管は高温になるような場所はさける必要があります。また、冷所保管の薬を冷蔵庫に保管する場合は、食品と混在させない様に場所… もっと読む

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健康七箇条の第一条『しっかり食べる』を引き続き解説いたします。 積極的にとるもの ・たんぱく質 ・野菜、果物 とりすぎに注意 ・塩分 ・太めの人の糖質と脂質 ・アルコール でしたね。   今回は前回の第11回の野菜に続いて、積極的に摂りたい果物についての解説です。 いきなり余談ですが、私は以前「将来の夢は?」と聞かれて「南の島でフルーツに囲まれて暮らすこと」と答えたことがあるほど果物が好きです。 そんな愛すべき果物のはずですが、残念なことに現代の日本人は果物の摂取量が極端に少ないのです。 まず最初… もっと読む

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信州大学医学部 地域医療推進学教室 中澤勇一 准教授 医師   2004年の新初期臨床研修制度の開始を引き金に、地域の中・小の自治体病院の医師不足が顕在化し医療崩壊という言葉が頻繁に聞かれるようになりました。この時期から「地域医療」はメディアを通じて住民の関心事になったと言えます。 「地域医療」という用語が、メディア関係者、一般住民などの立場の違いによって、違った意味で使われているとの論文があります(日本医事新報4619:86,2012)。 この論文中391件の新聞報道において、「地域医療」を都道府県・市… もっと読む

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  2月24日(土)松本市の浅間温泉文化センターで、松本ヘルスラボの会員様向けに、私たち信州メディビトネットが担当する本年度4回目の健康講座を開催させていただきました。 今回のテーマは 『信州ACEプロジェクト』 です。 みなさん この言葉をご存知でしょうか? 長野県が平成26年から推進する新しい健康普及活動の名称です。 AはAct 運動です。 CはCheck 健康診断やがん検診を受けましょう。 EはEat 食事や食べることを大切にしましょう。 以上の三つのキーワードの頭文字から出来た言葉です。 そし… もっと読む