2017年9月30日(土)横西産婦人科医院(松本市)にて開催いたしました。
テーマは「女性と子供の健康」です。
講座内容
①そうだったのか!〜子供のワクチン徹底解説〜 三代澤 幸秀医師
「ワクチンの名前はよく知っているけれど、そのワクチンで予防できる病気そのものについて知らない人が多い」それを聞いてハッとしました。正にその通りでした。ワクチンで予防出来ているから、その病気にかかる人は少なくなっている。予防接種によって、感染者がほとんどいない病気もあるけれど、予防接種をやめると、再流行の可能性がある。「感染症は油断禁物」だということを教えていただきました。予防接種の大切さを再認識出来ました。
また、副反応について不安をもつ方もいらっしゃると思いますが、例えば「おたふくかぜ」の予防接種の場合、副反応より実際に自然感染したときの合併症(難聴など)の方が重いため、受けておいた方がよいこと、そして、予防接種率が高くなると、集団免疫により流行をなくすことができることも教えていただきました。
②知っておきたい薬の知識 妊婦、授乳婦、乳児編 小笠原 博之薬剤師
松本マラソンにも参加された「走れる薬剤師」こと、小笠原薬剤師。
今回は妊娠中や授乳中の薬の服用についてのお話や、乳児への薬の飲ませ方のポイントをお話いただきました。
◯妊娠中:発熱や痛み止めで薬が必要なときは、アセトアミノフェンの成分が入ったものをえらぶこと(妊娠後期のアスピリン・ロキソニン・イブプロフェンは使用禁忌です)。同様に、貼り薬でも成分を見て注意すること。
市販薬でもよく聞く名前の成分ですね。
◯授乳中:ほとんどの薬は、母乳に移行することが知られていますが、母親の投与量と比べるとわずかなものが多いです。ごく一部ですが、母乳育児中に禁忌となる薬剤もあります。ほかに、カフェインについてですが、コーヒーであれば1日3杯までなら問題ありません。
◯乳児:ミルク嫌いになると栄養不足になるため、離乳食が始まるまでは薬をミルクにとかして与えるのはやめましょう。
③女性のためのセルフケア体操 百瀬 正浩理学療法士
今回は産後の身体のケアを意識した体操を行いました。産前と産後で骨盤がどのような状態になっているかを図で見せていただき、姿勢の崩れにより骨盤への負担が増加するので、「どのようにいい姿勢を保つか」を教えていただきました。
どうしても忙しいときは、「指ストレッチ」がおすすめ。関節ごとに指を引くようにしてのばすだけです。これならすきま時間に続けられそうですね。
簡単なツボ押しから、本格的なストレッチまで幅広く教えていただきました。
参考リンク:健康のススメ『骨盤底筋群を鍛えよう!』
おわりに
今回は座学のあと、体操で身体をリフレッシュする流れで行いました。
仕事・家事・育児と忙しい毎日を送っている参加者の方々のリフレッシュの機会になれば幸いです。10月7日・11月5日にも、ご家族で参加いただける講座を予定しております。ぜひご参加下さい。