今回は、糖質(炭水化物)、脂質、タンパク質の「三角関係」を明らかにします。(下図参照) まず体を動かす「エネルギー」という観点から見てみます。 前回、即時用の糖質エネルギーが使われず余った場合には、脂質につくり替えられて貯蔵されるとご説明しました。 実は、体を構成する役割のタンパク質にもエネルギーがあります。 糖質と同じように、取りすぎて余ったタンパク質のエネルギーは、脂質に替えられて蓄えられるのです。 食べ過ぎが続くと脂質が増えて、脂肪太りになるのはこのためです。 逆に、糖質による即時エネルギーが底を尽きそう… もっと読む
寒さが増してきました。冬場に多いヒートショックに注意!
日に日に寒さが増し、いよいよ冬本番。 ゆっくりお風呂につかって温まりたい ― 寒い日の入浴は「ヒートショック」に注意が必要です。 ヒートショックとは ヒートショックとは、暖かい部屋から寒い部屋への移動など、急な温度の変化が体に与えるショックのことです。 急な温度の変化を体が感じることで血圧が変動し、心臓や血管に大きな負担がかかります。 寒い冬場はヒートショックに特に注意が必要で、入浴時に起こりやすいことが知られています。 急な温度変化 例えば、寒い日の入浴時 <温> 暖房の効いた暖かい部屋で過ごす ↓ <… もっと読む
第64回 3大栄養素 役割を知ろう
たんぱく質・脂質・炭水化物を3大栄養素と呼びます。 役割の違いを確認しましょう。 人間の生命活動には「体」本体と、その体を動かす「エネルギー」が必要です。 体をつくるための主な構成要素がたんぱく質と脂質であり、エネルギーとなるのが炭水化物の中の糖質と脂質です。 人間の体を構成するたんぱく質の数は、10万種類にも上ります。 脳も心臓も血液も消化酵素も、全てたんぱく質でできています。 新型コロナウイルスワクチンを接種して作られる抗体もたんぱく質です。 脂質も負けてはいません。 人体には30兆個… もっと読む
12月11日「胃腸の日」です。
12月11日は「胃腸の日」、「胃に(12)いい(11))」の語呂合わせです。 現在の日本OTC医薬品協会が 2002年(平成14年)に制定しました。 年末年始にかけて、忘年会やクリスマス、お正月などの行事で、食べたり飲んだりする機会が多くなります。 食べ過ぎや飲み過ぎにより、胃腸に負担をかけて 体調を崩さないよう注意しましょう。 食べ過ぎると… 食べ過ぎると、食べ物を消化・吸収する胃腸はいつも以上に働くことになって、負担がかかります。 負担がかかって疲れた胃腸はバランスを崩したり、運動がうまく行われなくなっ… もっと読む
ウォーキングのすすめ
ウォーキングは特別な道具や環境を必要とせず、 「いつでも、どこでも、誰でも」できる手軽な運動のひとつです。 ご自身の体力や筋力に合わせて歩くスピードや距離を決めて、無理のないペースで始めてみましょう。 ウォーキングの効果 • 生活習慣病の予防、改善 高血圧、脂質異常症、動脈硬化の改善 肥満の解消 • 心肺機能の強化 心血管疾患のリスク低減 • 骨の強化 骨粗しょう症の予防 • リラックス効果 など 天候の悪い日は室内での掃除機がけや階段の昇り降りなどでもウォーキングと同様の効果を得られます。 正… もっと読む
健康づくり、楽しんでいますか?
健康づくり=「△△はダメ!」、「〇〇しないといけない」というイメージを持っていませんか? 健康になることが目的のはずなのに、逆にストレスや負担になってしまっては本末転倒です。 「楽しむこと」も大切 健康づくりは、一時的な取り組みではなく、継続してこそです。 継続するためには、「楽しみながら」も大切なポイントです。 ・ウォーキングやストレッチは、好きな音楽を聴きながら ・アプリを活用する(歩数に合わせた特典がある など) ・「笑うこと」はリラックスでき、心身ともに良い影響を与えます ・『信州健康かるた』で、み… もっと読む
第63回 よく食べて健康づくり
「信州メディビトネット健康七箇条」第一条 「しっかりと食べる」 単に食事の量をしっかり食べましょうということではありません。 「しっかりと理解して食べる」と、言い換えても良いでしょう。 年齢、性別、体型、体質に持病を加えた個別性(第46回参照)を考慮しながら、それぞれに適した食事を取ることが大事です。 高齢の細身の女性はフレイル、骨粗しょう症予防を目標にして、丈夫な筋肉や骨を保つことを意識し、かつ痩せすぎないように、食事量もしっかりと食べてください。 幼少期から成長期の方もしっかりと食べて… もっと読む
12月1日は「世界エイズデー」です。
出典:厚生労働省ホームページ http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/eizu/ 世界エイズデー(World AIDS Day:12月1日)は、世界レベルでのエイズのまん延防止と患者・感染者に対する差別・偏見の解消を目的に、WHO(世界保健機関)が1988年に制定したもので、毎年12月1日を中心に、世界各国でエイズに関する啓発活動が行われています。 令和4年度世界エイズデー キャンペーンテーマ 「このまちで暮らしている。私もあなたも。12月1日は世界エイズデー」 HIV陽性者の方も… もっと読む
11月16日「世界COPDデー」です。
11月16日は「世界COPDデー」です。 慢性閉塞性肺疾患(COPD)への注意を喚起するため、世界中でさまざまな活動が実施されます。 慢性閉塞性肺疾患(COPD) 慢性閉塞性肺疾患(COPD)は、肺に慢性の炎症が起きて 肺胞が破壊されたり、気管支が細くなって、息苦しさや咳、たんなどの症状が続く病気です。 原因の90%以上は喫煙と考えられており、中高年に発症する生活習慣病といえます。 ○病気の基礎知識ー慢性閉塞性肺疾患(COPD) 「禁煙」が一番の予防です 一度破壊された肺胞はもとの健康な肺に戻… もっと読む
第62回 健康寿命延伸の七箇条
※2021年9月7日(火)付MGプレス「健康の見つけ方」掲載の記事です) 間もなく「敬老の日」です。 6年前、私が住んでいる町会の敬老会で、健康をテーマに話をしてほしいと依頼されました。 さて、何についてお話ししようかと悩みました。 ある人は、認知症の話を聞きたいかもしれませんし、がんや膝痛のことに興味がある人がいるかもしれません。 思案した結果、どなたにでも共通して知っておいていただきたい、健康寿命を延伸するための要点をまとめた「〇〇町 健康七箇条」(下表)についてお話しすることに決めました。 信州メディ… もっと読む