H28年10月に開催された健康教室、第2回「まんまる◎広場」の内容を元にQ&A形式でご紹介します。
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Q.なぜ予防接種をするのですか?
A. 病気の中にはワクチンを接種することによって防ぐことのできる病気があります。
ワクチンを接種していればその病気に対する免疫(身体の防御反応)がつくので、感染しても軽症ですんだり発症を防ぐことが出来ます。
また、ある病気に免疫のある人が多ければ多いほど、その集団内で感染者がでたとしても、その病気が免疫のない人たちに広がりにくいため、集団で予防できるということです。
ただ、デメリットとして、ときに十分な免疫を得られなかったり、副反応もあります。
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Q.予防接種でどんな病気が防げるの?
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A.参考にこれを見てください。
たくさんありますね。
ただし、日本のワクチン事情は世界に比べて遅れているんです。
定期接種といって無料で受けられる予防接種の他に、任意接種といって自費で受けなくてはならない予防接種がまだまだあるのです。
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Know VPDより引用 (2021年5月現在)
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Q.こんなにたくさんワクチンがあるのにどの順番で受ければいいのですか?
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A.わかりやすいスケジュールカレンダーがあるので、これを見てください。
かかりつけの医療機関に相談して決めてもらってもいいですね。
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Know VPDより引用 (2021年5月現在)
Q.一度に何本も予防接種をしなくてはならないの?
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A.ワクチンを接種するのに適した時期というものがあって、できれば同時接種をしたほうが、打ち逃すことが少なくなると考えられています。
日本小児科学会でも、平成23年1月付で同時接種を推奨しています。
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Q.副反応ってどんなことが起こるの?
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A.注射部位の発赤、腫れ、痛み、全身反応としての発熱など軽度なものがほとんどで、アナフィラキシーなどの重篤なものはまれです。
緊急対応が必要な副反応は、接種後30分以内に生じることが多いため、医療機関の中や、すぐに駆けつけられる状態で様子を見ましょう。
年長児以降では血管迷走神経反射(急性の自律神経失調)によって、脳貧血症状が起きることがあります。
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それぞれの予防接種の副反応については、病気の基礎知識の各疾患ページをご確認ください。
□〇病気の基礎知識/風疹
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Q.ワクチンの「生ワクチン」「不活化ワクチン」って何ですか?
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A.ワクチンには大きく分けて3種類あります。
①生ワクチン
• 病原性を弱めた病原体
• 接種後に得られる免疫力は強い
• MR(麻しん風しん)、おたふくかぜ、水痘、BCG、ロタウィルスなど
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②不活化ワクチン
• 病原体を失活したもの
• 日本脳炎、インフルエンザウィルス、狂犬病、B型肝炎、A型肝炎、ヒトパピローマウイルス(HPV)、肺炎球菌(23価多糖体・7価結合型)、b型インフルエンザ菌(Hib)など
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③トキソイド
• 病原体の毒素を無毒化したもの
• ジフテリア、破傷風
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Q.大人も受けたほうがいい予防接種はあるのですか?
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A.「風しん」ですね。
妊娠初期の感染で赤ちゃんに先天性風疹症候群を起こします。
風疹ワクチン接種の最大の目的は赤ちゃんの先天性風疹症候群を防ぐことです。
特に成人男性では風しんの免疫をもっていないことが多いため、積極的に受けてほしいですね。
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先天性風疹症候群
• 網膜症や肝脾腫、発育遅滞、精神発達遅滞など
• 妊娠1か月目なら 50%、2か月目なら 35%という高リスク
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ぜひ、あわせてお読みください
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