本コラムで3回(5月26日、6月9日、30日付)にわたって紹介した、食事をはじめとした健康づくりには「バランスとバラエティー」を意識して―という提案に、多くの方より参考になったと反響をいただきました。
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一方で、1人暮らしで多様な食材をそろえることが難しい方や、自粛期間中に毎日3度の食事の献立を考えながら作って大変だった方々からは、理想論的だというご指摘もいただきました。
私自身も1人暮らしをしていた際は、どうしても食材数が限られたり、逆に同じ食材が続いたりすることもありました。
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しかし、基本的な知識や考え方を知っておくことは重要なのです。
持病があったり、1人暮らしだったりという個別の状況や背景によっては理想の食事は難しくとも、知ると知らない、意識をするとしないで、変化や差が生まれます。
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意識をすることと、前向きな気持ちは大切です。
「もういいや」と諦めてしまうと、容易に不健康に向かってしまいます。
野菜をもう1品増やしておこう、腹八分にしておこう―などの日々の積み重ねが、やがて習慣となり、後々、大きな差になります。
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また、何を大事にして健康づくりをするのかを意識することも大切です。
例えば、多様な食材をそろえるとどうしても食費がかさみます。
健康を損なわないための食事を取ることを大事と考えるのか、出費を抑えることを大切にするのか。いかがでしょうか?
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そして、健康はもちろん大切ですが、健康になることだけが目的ではありませんね。
最近読んだエッセイに「健康は人生を渡る舟」という表現があり、なるほどと思いました。
健康は、長い人生という航海の中で目的の港にたどり着くための手段だとしています。
人生の目的や目標を意識してみると、そこまで運んでくれる「舟=健康」もいっそう大切に思えてきます。
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(2020年9月8日(火)付MGプレス「健康の見つけ方」から)
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