医良人コラム
21/10/5

第44回 健全な捉え方や考え方を

おかげさまで本コラム44回目です。

4は「し」という音が「死」を連想させるため、日本人が嫌う数字の代表ですね。

かく言う私もふと目が覚めてデジタル時計を見た時に、4時44分だと、何か起こるのではないかと不安に思います。

そんな話をしていたら、ある方が「幸せ」の「し」だと思えば良いと教えてくれました。

事象は同じでも、自分の中で健全な捉え方や考え方に変えればよいのです。

幸せといえば、はるか昔に修学旅行で訪れた奈良県の薬師寺を思い出します。

薬師寺は、故・高田好胤(こういん)元管主の時代からユーモアを交えた法話で知られています。

ガイド役の僧侶は厳粛、静謐(ひつ)などとは無縁の中学生たちが飽きないように面白おかしく、分かりやすくお話ししてくださいます。

合掌をしながら、両手のしわとしわを合わせて幸せ(しわ合わせ)です。

両手の甲を合わせると不幸せ(節合わせ)です。

純朴な田舎の中学生たちは大笑いです。

私は、表裏わずかな違いだけれど、間違えてはならないという教えだと受け止めました。

最後に、拳をぶつけ合うのも不幸せです。

拳を握れないように合掌しましょう―と、まとめられました。

お盆休みにこのコラムを書いています。

お経を上げにいらした僧侶が、お盆や法事は「故人にまた出会う日」だとお話しされました。

毎日流れていく日常の中では、大切だった家族や友人たちのことも忘れがちです。

しかし、お盆は、集まった家族や親族と共に、故人の人柄や共通の思い出をしのぶ良い機会です。

死後の幸せは思い出してもらうことだと、高田好胤さんもおっしゃっています。

そして死を改めて感じると、命のかけがえのなさや健康のありがたさに気付きます。

同席した子どもたちも自然に考えます。

ぜひお子さんやお孫さんも交えてください。

 


(2020年8月25日(火)付MGプレスから)

 

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