医良人コラム
21/8/3

第42回 予防的な処置が大切

(2020年7月21日(火)付MGプレスに掲載されたコラムです)

人生初体験を幾つもしました。

7月5日、所用で大分県の実家に帰省しました。

数日前から活発となった梅雨前線は、既に熊本県で大きな被害を起こしていました。

大分でも広範囲で強い雨が降り続き、周辺地域で避難勧告が出されるたびに、スマホの災害アラートが頻繁に鳴ります。

夜半から一層雨の音が激しくなりました。

実家の前には幅20㍍、深さ4㍍ほどの川があります。

普段の水位は50㌢ほどですが、あまりの雨の量に心配になり、午前5時に川の様子を見に行ったら、水位は半分を超えた程度でした。

大丈夫だと思って朝食の準備をしていると、6時半に玄関のチャイムが鳴りました。

消防団員が「周辺に水があふれているので避難してください」とのこと。

実家前の道路にはまだ水はないようですが、川を見ると水位はもう8分目を超えています。

そして、なによりも異様だったのは、川が逆流していたのです。

前の川は一級河川である大分川の支流で、200㍍ほど下流で合流します

本流の水流、水圧が大きいため、支流の水が逆方向に押し上げられていたのです。

後の報道で「バックウオーター現象」と呼び、全国各地でも大きな被害をもたらしたことを知りました。

この光景を見た時に、心底、身の危険を感じて、すぐさま避難所に向かいました。

避難所への診療支援には何度か行きましたが、自分自身が避難したのは初めてです。

避難所で隣り合った老夫婦の話では、昔はよく川があふれていたけれど、10年ほど前に川底を掘る工事をして、それからは大きく氾濫することは少なくなったそうです。

工事をしていなければ、今回の雨量ではもっと大きな被害が出ていたかもしれません。

健康づくりと同様に、何事も大きな被害が出る前の穏やかなうちに、予防的な処置を行っておくことが大切だと改めて実感した出来事でした。


(2020年7月21日(火)付MGプレスから)

 

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