「栄養のバランスを考えて食べましょう」。
この言葉を聞くと、当コラムの読者の皆さんは、
「まごわやさしい」
などのバランスとバラエティーに富んだ食材が自然に思い浮かぶと思います。
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一方、「運動をしましょう」と、勧められるといかがですか。
「歩くのがいいよね」とは思っても、筋トレなどの場合は「どこの筋肉をどのように鍛えればいいのか」と、考え込んでしまい、食事に比べて、具体的なイメージが湧きづらくありませんか?
食事と運動は、「信州メディビトネット健康七箇条」でも、第一条「しっかりと理解して食べる」、第二条「楽しく運動を続ける」と、健康づくりの上で重要度の高い要素です。
例えば食事に関しては、炭水化物は、ご飯、パン、麺などの穀物類やイモ類、砂糖や果物類に多く含まれ、タンパク質といえば、魚、肉、豆類、乳製品が連想できるように、整理された知識がずいぶん広まっているように感じます。
一方、運動は、知識や情報がまだまだきちんと分類・整理されておらず、理解が広まっていない印象を持っています。
そこで対策として、重要性の高い要素ごとにまとめて整理すると、理解がしやすくなるかと考えました。
食事の「栄養素」に倣って、運動にも「運動素」なるものをつくってみます。
運動素には確定されたものではないので、一緒に考えてみましょう。
体を動かすために必須の「筋力」、
ウォーキングに代表される「持久力」、
けがをしにくい体のために重要な「柔軟性」。
このあたりを「3大運動素」としてはどうでしょうか?
転倒予防のための「バランス力」、転びそうになった時、さっと手が出る「瞬発力」も重要な運動素になりそうですね。
他にも候補はありますでしょうか?
皆さんからの意見も聞かせてください。
(2024年4月23日(火)付MGプレス「健康の見つけ方」から)