医良人コラム
22/12/1

第63回 よく食べて健康づくり

 

「信州メディビトネット健康七箇条」第一条

「しっかりと食べる」

単に食事の量をしっかり食べましょうということではありません。

「しっかりと理解して食べる」と、言い換えても良いでしょう。

年齢、性別、体型、体質に持病を加えた個別性(第46回参照)を考慮しながら、それぞれに適した食事を取ることが大事です。

高齢の細身の女性はフレイル、骨粗しょう症予防を目標にして、丈夫な筋肉や骨を保つことを意識し、かつ痩せすぎないように、食事量もしっかりと食べてください。

幼少期から成長期の方もしっかりと食べてがっちりとした体をつくりましょう。日常生活にも、いざという時の備えにも頼りになります。

作れるときに作っておく。この時期にいかにしっかりした体や骨を作る先行投資を行うかが、高齢期のフレイルや骨粗しょう症までも予防します。

中年期の肥満気味で、糖尿病などの持病がある男性は、血糖値を上昇させず、内臓脂肪を落とすために、しっかりした理解と意志、そして少しの努力を足した食事をしなくてはなりません。

各人に適した食事の理解を深めるためには、「栄養素」について学ぶことが必要条件です。と言っても決して難しいことではありません。

小学校の理科や家庭科で習った「炭水化物」「たんぱく質」「脂質」の3大栄養素それぞれの特性と相互関係を押さえることから始めましょう。(次回以降解説します)

栄養士の方に叱られるかもしれませんが、私は5大栄養素の中の「ビタミン」や「ミネラル」は、種類も多く含有量の計算も難しいため、考えすぎない方がよいと思っています。

健康づくりのキーワード「バランスとバラエティー」を心がけて、新鮮で多様な食材を取り入れる(第43回参照)。

これが、ビタミン、ミネラル、食物繊維などをたくさん取る一番の方策です。

 

(2021年10月5日(火)付MGプレス「健康の見つけ方」から)

👈第62回 健康寿命延伸の七箇条