※2021年9月7日(火)付MGプレス「健康の見つけ方」掲載の記事です)
間もなく「敬老の日」です。
6年前、私が住んでいる町会の敬老会で、健康をテーマに話をしてほしいと依頼されました。
さて、何についてお話ししようかと悩みました。
ある人は、認知症の話を聞きたいかもしれませんし、がんや膝痛のことに興味がある人がいるかもしれません。
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思案した結果、どなたにでも共通して知っておいていただきたい、健康寿命を延伸するための要点をまとめた「〇〇町 健康七箇条」(下表)についてお話しすることに決めました。
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信州メディビトネット健康七箇条 ①しっかりと食べる ②楽しく運動を続ける ③体を大切にして、不摂生を避ける ④予防できるものは予防する ⑤明るく前向きに生活する ⑥医療関係者の相談相手を持つ ⑦正しい知識を持って、実践・継続する |
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健康づくりに大事な項目を選んでみると、食事、運動、たばこ・・・。
いつも診察室で話していることばかりです。
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病気の「頻度」と、合併症や症状が進行した際の命や要介護につながる「重要度」で病気を分けると、中年期は生活習慣病、高齢になるとフレイルの対策が大事でしたね。(第49回より)
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世の中の○カ条はどのようかを調べてみると、国立がん研究センターの「がんを防ぐための新12か条」、日本認知症財団の「認知症予防10カ条」など、いずれも同じ項目ばかりで驚きました。
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健康づくりに携わる人たちが突き詰めて対策を考えると、別々の道から山に登っても、同じ頂にたどり着くのだと思いました。
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流行が来てはまた去っていく健康法汰健康食品とは異なります。
6年たっても内容はほぼ同じままですし、おそらく今後も大きく変わることはない普遍かつ不変的な項目です。
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敬老会後に、近所の方から「よく目に入るように、七箇条を台所の壁に貼っている」と言ってもらい、うれしく思ったことを今でも覚えています。
次回からこの七箇条を一つずつ解説します。
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(2021年9月7日(火)付MGプレス「健康の見つけ方」から)
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