医良人コラム
22/3/11

第49回 健康づくりの「敵」確認

 

「敵を知り己を知れば百戦危うからず 孫子」。

今回から、健康づくりの「敵」を確認します。

健康づくりの的は、私たちの健康を損なう「病気」です。

しかし一言に病気といっても、数は数え切れず、健康法も掃いて捨てるほどあります。

切なことを見定めるために「整理」から始めましょう。

病気を四象限に区分けして整理します。

縦軸に病気の重要度、横軸は頻度です。

重要な病気とは、がんなどの命に関わる病気や、脳梗塞などの寝たきり、要介護につながる病気です。

Aは頻度も多く、命に関わる重要度の高い病気群です。

Aの病気になると、本人は治療に伴う身体的負担や障害が残ることもあり、未来への不安や後悔など精神的な負担も生じます。

患者さんを支える家族の生活も変わります。誰かが仕事を休めば勤務先の影響も出ますし、もし仕事を辞めざるを得なくなれば経済的な心配が始まります。

個人としても医療費の負担が掛かります。

国の医療費割合の大半がA群が占めています。

A群の病気の予防こそ老若男女、全ての人の取り組みが重要なのです。

だからこそ私たち医療者も特に啓発に力を入れている領域です。

説明が遅くなりましたが、皆さんが困っている肩凝りや水虫の話が、このコラムが49回目になっても出てこないのは、このような理由からです。

B群はあまり頻度としては起こることはないけれど、いったん起きると被害が大きくなるグループです。

病気ではありませんが、分かりやすい例だと、災害や事故などがここに含まれます。

対策としては、放っておかずに、かといって過度に恐れ過ぎずに、平時のうちから地域全体で取り組むことです。

(2020年11月24日(火)付MGプレスから)

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