前回の続きです。
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図の一番上の青い線は、幼少期からあまり不摂生をせずに過ごしたおかげで、右の縦軸の天命の日を迎えるまで、何の持病もなかった人。
緑色の線は、途中で高血圧などの生活習慣病が出たり、体力が低下し始めたりしたけれど、大病を患わずに生涯を終えることができた人。
紫色の線は、生活習慣病が大病まで至り、人生の後半を人工透析や在宅酸素療法、寝たきりとなって過ごすことになった人。
一番下の茶色の線は、病気によって天命よりも早く、若くして亡くなってしまったことを示しています。
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ポイントは二つあります。
① 右側に行くにつれて、下向きに加速していく
② 不摂生の最初の小さな角度の差がやがて大きな差に開いていく
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何だか「借金」に似ていると思いませんか?
① は、複利効果で、金利が雪だるま式に増えていくイメージに重なります。
② は、小さな金利差も長期間にわたると大きな金額の差となる事実と同じです。
そこで、私はこの図の本質を表すのに、「健康負債」という言葉がぴったりだと思いつきました。
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ー今回のまとめ。
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「健康負債」が、どんどん加速していかないように、幼少期のうちから不摂生を避け続けることが肝心。
茶色の線の角度をなだらかにして、天命の線まで無事たどり着けるように、本日から不摂生を減らしましょう。
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(2021年8月10日(火)付MGプレス「健康の見つけ方」から)
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