肺年齢
肺年齢とは
肺年齢とは、一秒間に吐ける息の量(一秒量)から「同じ身長・性別であったら、何歳の人の肺機能に相当するか?」を示すものです。
一秒量は、20歳代をピークに、加齢とともにゆるやかに減少します。
喫煙、肺気腫、COPD(慢性閉塞性肺疾患)、喘息などによって、気道が狭くなると、一秒量は急速に低下していきます。
一秒量(FEV1.0)とは
これ以上息を吸うことができない状態(最大吸気位)から、できるだけ早く息を吐き出したときの、最初の一秒間に吐きだすことのできた息の量のことです。
この予測値(正常平均値)に対する%を「%一秒量」と表記し80%以上が正常とされています。
COPD(慢性閉塞性肺疾患)とは
喫煙が主な原因で、慢性的に気管に炎症がおこった結果、気道が狭くなったり、肺胞が破壊される病気の総称です。肺気腫や慢性気管支炎などが含まれます。
日本には530万人以上の潜在患者さんがいると言われていますが、早期の自覚症状はないため、治療は22.3万人(2001年)しか受けていません。
進行すると咳、たん、息切れがみられ、死因や要介護の原因の上位となっています。
破壊された肺胞は二度と戻らないため、早期の禁煙が大切です。
日本呼吸器学会「肺年齢」リーフレットより転載
数値が良くないと将来心配な病気や状態
慢性閉塞性肺疾患(COPD)、肺気腫、呼吸不全、肺炎、呼吸器感染症、
呼吸苦、息切れ、慢性咳、在宅酸素、要介護
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