アレルギー性鼻炎

どんな病気

花粉やハウスダストなどの抗原(アレルゲン)が、鼻の粘膜から体内に入ることで起こるアレルギー疾患です。

主な症状は、鼻水・鼻づまり・くしゃみです。

皮膚や目のかゆみ、のどのかゆみ・イガイガ感、頭痛、せき、微熱、だるさなどの全身の症状を伴うこともあります。

一年中症状が出る「通年性」と、特定の季節に症状が出る「季節性(花粉症)」とに分けられます。

アレルギー性鼻炎の有病率は、日本国内の病気で第一位です。

通年性、季節性ともに年々増加しています。

 

鼻アレルギー診療ガイドライン2016年(第8版)より作図

原因

抗原にはいろいろな種類があり、主なものとしてはハウスダスト、花粉、ダニ、カビ、ペットとして飼っているイヌやネコの毛があります。

通年性アレルギー:ハウスダスト、ダニ、カビ、ペットなど

季節性アレルギー:花粉
冬から春:スギ、ヒノキ、シラカンバ、ハンノキ 、その他
夏から秋:イネ科(カモガヤ、ホソムギ)・キク科(ブタクサ、ヨモギ)、
アサ科(カナムグラ)、その他

症状

通年性アレルギー性鼻炎

一年中くしゃみや、鼻みず、鼻づまりが続きます。
ハウスダストのアレルギー性鼻炎の方は、気管支喘息アトピー性皮膚炎をあわせてもっている場合もあります。

季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)

花粉が飛ぶ季節に、何度も続くくしゃみ、透明でさらさらした鼻水、頑固な鼻づまりなどを起こします。
花粉が飛ばない季節には、鼻症状はありません。
アレルギー性結膜炎を同時に起こすことが多く、目のかゆみが見られます。

【花粉カレンダー(季節性アレルギー性鼻炎)】
  

検査

鼻鏡検査
専用器具を使って、直接 鼻の粘膜の状態を観察します。

鼻汁検査
アレルギー性鼻炎では、血液中や鼻水の中に好酸球細胞(白血球の一種)が増加するため、鼻水のなかにアレルギーに関連する好酸球細胞が見られるかを調べます。

血液検査
血液中のIgE抗体量や特定の抗原(アレルゲン)に対するアレルギー反応の強さを測定します。

アレルゲンテスト
原因になる抗原(アレルゲン)を染み込ませたパッチを皮膚に貼ったり、皮膚に注射してアレルギー反応が起こるかどうかをみます。
抗原を鼻に入れてアレルギー反応が起こるかどうかをみる、鼻粘膜誘発テストなども行われます。

治療

できるかぎり、発病の原因となる抗原(アレルゲン)を取り除く『予防』が基本です。
マスクを使用することで、鼻に抗原が入ってくることを予防します。

治療には、抗アレルギー薬の内服、点鼻薬、注射薬、レーザー治療、手術療法などがあります。
近年は免疫療法も根本的な治療法として注目されています。

 

アレルゲン免疫療法(減感作療法)
原因となる抗原(アレルゲン)を定期的に体内に入れることで、抗原に慣れてアレルギー反応が起こりにくくなるよう体質を改善する方法です。

• 舌下療法:
舌の裏に、スギ花粉を含む液体を垂らしたり、錠剤をおいたりする方法

一部の抗原の舌下療法にも 医療保険が適応されるようになりました。

参考:スギ花粉症、ダニアレルギー性鼻炎の舌下免疫療法について相談 できる医療機関を検索
http://www.torii-alg.jp/mapsearch/

• 注射療法:

抗原(アレルゲン)を含んだ注射液を 安全な低濃度から徐々に量を増やして注射する方法

詳しくはかかりつけの医療機関にご相談ください。

ホームドクターからのアドバイス

バランスのとれた食事や十分な休息や睡眠、規則正しい生活を送ることが大切です。

通年性アレルギー性鼻炎の対策

• 部屋の掃除をこまめに行い、換気も定期的に行いましょう。
• 雑貨や本など、ほこりを集めやすいものをできるだけ置かない工夫も大切です。
• ダニやほこりがつきやすい寝具や布張りのソファー、クッションなどは、入念に掃除や洗濯をしましょう。
布団乾燥機の使用や、ダニを通さないカバーをかけることも有効です。
• カーペットや畳は避けて、できるだけフローリングにしましょう。
• 乾燥しやすい時期は、加湿器などを設置して部屋の湿度を50%前後に保ちましょう。
• 高性能の空気清浄機を置くことも効果的です。

季節性アレルギー性鼻炎の対策

■花粉予防の三原則:花粉を「入れない」、「つけない」、「持ち込まない」

• 「入れない」
外出する際は、マスクや眼鏡を着用して、花粉を体内に入れないようにします。
ドアや窓は開けたままにせずに、すぐに閉めます。

•「つけない」
衣服は花粉のつきにくい素材(表面がツルツルしているもの)を選ぶ。
洗濯物や布団は室内に干すなどして、花粉をつけないように工夫する。

•「持ち込まない」
室内に入れないために、
室内に入る前には、衣服や髪についた花粉を払い落とす。
外に干した布団は、花粉を掃除機で吸い取る。

花粉の飛散情報にも注意しましょう。 季節性のアレルギー性鼻炎の場合には、花粉が飛び出すはじめる前から予防的に薬を服用していると、花粉症の症状が軽くなるといわれています。

イネ科などの草花の花粉は丈が低いため、遠くまでは飛散しません。田畑に近づかないないだけで予防効果があります。

 

アレルギー性結膜炎

目のかゆみ、充血、異物感、目やになど、アレルギー性結膜炎の症状がある方は、通常の花粉症の対策に加えて 花粉対策メガネを着用し、目に花粉が付着するのを防ぎましょう。

普通のメガネをかけただけで、目に侵入してくる花粉量は裸眼の時と比べて約40%減少。防御カバー付きの花粉症用メガネの場合は約65%も減少します。

(環境省/花粉症環境保健 マニュアル 2019

▶おすすめの花粉症用メガネはこちらから

 

口腔アレルギー症候群(OAS:Oral Allergy Syndrome )

花粉症患者さんでは、果物を食べたときに口の中や喉がかゆくなったり、唇が腫れるなどの症状が現れることがあります。

果物・野菜等を食べることによって起きる、くちびるや・口腔粘膜の接触じんましんです。

摂取後5分以内に症状を認めることが多くみられます。

1)花粉症との交差反応

参考:みんなの健康百科:食物アレルギー

 

もっと調べる

参考リンク

厚生労働省
〇 日本医師会
日本アレルギー学会
アレルギーポータル
日本アレルギー協会

花粉飛散情報
長野県の花粉情報
環境省 花粉情報サイト

アレルゲン免疫療法
鳥居薬品 アレルゲン免疫療法ナビ

初診に適した科

耳鼻咽喉科、内科、小児科、アレルギー科、眼科

頼りになる病院

かかりつけ医を持ちましょう。
まずはお近くのかかりつけ医の先生にご相談ください。
北信

中野市 北信総合病院

長野市 長野市民病院

東信

上田市 信州上田医療センター

佐久市 佐久医療センター

中信

安曇野市 安曇野赤十字病院

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松川町  下伊那赤十字病院

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