どんな病気
頬がりんごのように赤くなることから一般的にりんご病と呼ばれています。
正式には、伝染性紅斑(でんせんせいこうはん)といいます。
ヒトパルボウイルスB19というウイルスの感染によって起こります。
感染すると無症状の10~20日間の潜伏期間の後に、頬に赤い発疹(ほっしん)が現れます。
「 国立感染症研究所 伝染性紅斑とは 」より引用
小児に多く、春から夏のはじめにかけて流行することがあります。
また妊婦、特に妊娠初期に感染すると、まれに胎児の異常(胎児水腫)や流産を引き起こすことがあるため注意が必要です。
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原因
ヒトパルボウイルスB19に感染して起こります。
咳やくしゃみなどしぶきに含まれるウイルスを吸い込む(飛沫感染)と、ウイルスが付着した手で触れる(接触感染)ことにより感染します。
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症状
発疹(赤み)
両頬の発疹は、鼻をまたいでつながらないことが特徴です。
腕や足に網目状・レ-ス状のような発疹が広がります。
数日で軽快しますが、日光に当たると赤みがなかなかよくなりません。
かゆみを伴うこともあります。
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もうこの時期には感染力はなくなっています。
「日本臨床皮膚科医会HPより転載」
「町医者の家庭の医学 みやけ内科・循環器科 大人のりんご病 」より引用
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前駆症状
微熱や頭痛などのかるいかぜに似た症状が、頬に発疹が現れる7~10日前から見られることがあります。
ウイルスが血液中で最も増えている時期です。
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関節痛
とくに成人では、強い関節痛や筋肉痛などがみられ、1~2カ月程度続くことがあります。
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経過
10~20日の潜伏期間(無症状の時期)
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頬に発疹が現れる7~10日前から、微熱や風邪のような症状
↓
頬に発疹
↓
発疹が、体や手、足に広がる
↓
発疹は1週間前後で治まる
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検査
頬や手足の発疹や流行状況から診断します。
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血液検査
パルボウイルスB19の抗体などを検査することがあります。
成人で関節痛が長く続くため感染が疑われる場合や、妊娠中に感染の疑いがある場合などに検査を行います。
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治療
• 特別な治療は必要なく、自然に軽快していきます。
• かゆみが強いときはかゆみ止め、関節痛が強いときは鎮痛薬を使用します。
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ホームドクターからのアドバイス
家庭で気を付けること
• 日光や冷たい風、入浴で赤みが強くなって長引いたり、一度消えた発疹がまた出たりしますので、注意してください。
• 予防には手洗いやうがい、咳やくしゃみの際はティッシュなどで口と鼻を押さえましょう。
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登園・登校停止について
りんご病は、発疹が出た時点ではすでに感染力はなくなっているため、かならずしも出席停止ではありませんが、流行状況によって対応が異なります。
出席については、学校に問い合わせの確認してください。
詳しくは、お役立ち情報:「登園登校出席停止の目安」をご確認ください。
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もっと調べる
参考リンク
○ みんなの健康百科 お役立ち情報 登園登校出席停止の目安
○ みんなの健康百科 お役立ち情報 予防接種
○ 国立感染症研究所 感染症情報センター 感染症の話 伝染性紅斑
○ 日本医師会 健康の森 病気をチェック! りんご病
○ 日本臨床皮膚科医会
○ 厚生労働省 学校、幼稚園、保育所において予防すべき感染症の解説
初診に適した科
皮膚科、小児科、内科
頼りになる病院
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