医良人コラム
23/6/15

第76回 減塩は食事量も意識して

内陸の長野県では、食料保存のため塩文化が発展してきました。

塩尻市など、塩にまつわる地名も多く見られます。

 

2016年の国民調査で、長野県男性の1日の食塩摂取量は11.8gで全国第3位、女性は10.1gで堂々の第1位でした!

味が「濃い」ことには、皆さま「うすうす」お気付きと思います。

 

塩分や血圧と関連の深い脳血管疾患は、日本人の死因第4位、要介護の原因第2位です。

その他にも、心疾患、慢性腎臓病(血液透析)、認知症など死因・要介護の原因上位に、塩分が大きく影響をしています。

前向きに考えますと、既に世界有数の長寿地域である長野県で、さらなる減塩を達成することができれば、ますます健康長寿県の地位を築くことができそうです。

 

健康づくりの第一歩は己を知ることです。

自分が1日どのくらいの食塩を摂っているかを尿検査で推測することができます。

かかりつけ医に相談をしてみてください。

 


次に敵を確認します。

厚生労働省の男性の1日の食塩摂取量の目標値は7.5g未満、女性6.5g未満です。

さらに血圧が高い方は6g未満が目標です。

塩分は人間にとって重要なミネラルですが、1日3gの食塩量で十分とされています。

「私は塩分制限を心掛けている」という方の食事を調べたところ、平均1.6gの減塩に過ぎなかったという報告もありますので、減塩し過ぎの心配はしなくてもよいでしょう。

 

今回の大事なポイントです。

一生懸命に、薄味調理を心掛けても、食事の量が多過ぎてはなりません。

「総食塩摂取量=塩分濃度×食事量」の計算式です。

掛け算ですので、薄味を心掛けても食事量が多いと食塩の総量は増えてしまいます。
当たり前のことですが、減塩を指導する側も見落としがちな点です。

食べ過ぎに注意することは、肥満や他の生活習慣病対策にもなりますので、薄味かつ食事量も意識するようにお願いします。

 

(2022年10月4日(火)付MGプレス「健康の見つけ方」から)

 

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