たんぱく質・脂質・炭水化物を3大栄養素と呼びます。
役割の違いを確認しましょう。
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人間の生命活動には「体」本体と、その体を動かす「エネルギー」が必要です。
体をつくるための主な構成要素がたんぱく質と脂質であり、エネルギーとなるのが炭水化物の中の糖質と脂質です。
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人間の体を構成するたんぱく質の数は、10万種類にも上ります。
脳も心臓も血液も消化酵素も、全てたんぱく質でできています。
新型コロナウイルスワクチンを接種して作られる抗体もたんぱく質です。
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脂質も負けてはいません。
人体には30兆個とも60兆個ともいわれる細胞が存在し、それぞれが生命維持のために役割を果たしてくれています。
その一つ一つの細胞を包んでいる細胞膜の主要成分が脂質です。
脂質は体内の機能を調節するホルモンの材料としても利用されます。
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次に、エネルギー源の糖質と脂質ですが、その性質が異なります。
糖質はすぐに使われる「即時用エネルギー」、脂質は蓄えられた「貯蔵用エネルギー」です。
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お腹がすいて食べ物を食べます。
消化吸収された糖質はエネルギー源として速やかに利用されます。
一部の余った糖質は体内で脂質に作り替えられて貯蔵されます。
狩猟採集の時代に、次の食糧をいつ手に入れられるか分からないため、エネルギーを脂肪として蓄えたのです。
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太古の時代と現代では食糧事情が異なります。
3大栄養素の違いを理解すると、あなたに適した健康づくりへの一歩となります。
※理解しやすいように一部簡略に説明しました。
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(2021年11月2日(火)付MGプレス「健康の見つけ方」から)
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