どんな病気
胆汁(肝臓でつくられる消化液)が、石のように固まったものを「胆石」といいます。
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胆石症とは、胆石によって痛みなどのさまざまな症状を引き起こす病気の総称です。□
胆石自体は、自覚症状はないまま人間ドックや健康診断の腹部超音波検査などで見つかる場合が多いです。
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日本では食生活の欧米化や高齢化に伴って年々増加して、成人の約10~20人に1人が胆石を持っていると言われています。
肥満気味の40歳代の女性に最も多く見られます。
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胆石(結石)のできる場所によって呼び方が違います。
• 胆のう結石
胆汁が濃縮される胆のうにできます。
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• 胆管結石
胆管にできます。
□□□「日本医師会ホームページ」より引用
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原因
• 脂肪分の多い食事(高脂肪食)
• 肥満
• 高脂血症(脂質異常症)
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アルコール、急激なダイエット、脂肪肝、加齢、女性ホルモンの影響などの関連も考えられています。
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症状
無症状胆石
多くの胆石症は 無症状です。
胆石を持っている人のうち、胆石発作や胆のう炎などを発症する割合は、10%程度と言われています。
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特徴的な症状
• 右側の肋骨の下あたりからみぞおちに感じる激しい痛み
• 背中側や右肩に痛みが広がることもある
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そのほか、吐き気、嘔吐、発熱や黄疸(皮膚や白目が黄色っぽくなる)を伴う場合があります。
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胆石発作
食後に発作的に痛みのみが出て、しばらくして改善する
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胆のう炎、胆管炎
腹痛が続いて、発熱や黄疸がある場合には、細菌感染によって胆のう炎や胆管炎を起こしている可能性があります。
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検査
腹部超音波検査(エコー検査)、CT検査、MRI検査
結石の有無や位置、胆のうや胆管の腫れなどを検査します。
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血液検査
無症状の胆のう結石の場合には、血液検査で異常値を示すことはほとんどありません。
胆のう炎等の感染を伴う場合や、胆管結石の場合には炎症反応や肝・胆道系酵素やビリルビン値が上昇します。
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治療
無症状胆石の場合には積極的な治療は行いませんが、超音波などで定期的に経過観察を行います。
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薬物療法
胆石を溶かす薬を用います。
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胆のう摘出手術
胆石発作を繰り返す人や、急性胆嚢炎の場合に行います。
最近は腹腔鏡を利用した手術が主流となっています。
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内視鏡的載石術
胃カメラを使って十二指腸側から胆管にある結石を取り除きます。
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また、状態や炎症の有無に合わせて必要な治療を行います。□
胆石発作
胆石発作を繰り返す人は手術します。
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胆のう炎
発症3日以内の手術が勧められています。
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総胆管結石
内視鏡で総胆管内の石を取り除いて、その後に結石の供給源である胆のうを摘出手術します。
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ホームドクターからのアドバイス
胆石症の予防
規則正しい食事や適度な運動などの生活習慣による予防が大事です。
脂肪分やコレステロールの多い食品をとりすぎずに、バランスの良い食事を心がけましょう。
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【胆石に注意したい方】
• 太り気味
• 運動不足
• お肉や脂っこいものをよく食べる
• 野菜や海藻はあまり食べない
• 食事を抜いたり、一度にたくさん食べたりする
• 寝る直前に食事を摂る
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