どんな病気
正式な病名は伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)とよびます。
細菌による皮膚の感染症です。
あせもや虫刺されなどで皮膚が傷が付いたところに細菌感染を起こして、化膿性の湿疹ができます。
そこを手で掻いたり、触ったりすると、次々に広がっていきます。
火事の飛び火のように広がっていくことから、とびひと呼ばれています。
乳幼児に多く、夏場に多くみられます。
原因
細菌に感染して起こります。
水疱性膿痂疹(すいほうせいのうかしん) |
黄色ブドウ球菌 |
痂皮性膿痂疹(かひせいのうかしん) |
溶血性連鎖球菌(A群溶連菌) |
症状
水疱性膿痂疹 |
水ぶくれ(水疱:すいほう)ができて、皮膚がむける |
痂皮性膿痂疹 |
膿をもった水ぶくれ(膿疱:のうほう)ができて、その後厚いかさぶたになる |
「 http://www.miyake-naika.or.jp/13_medemiru/kodomo_tobihi.html 」より引用
「 http://www.miyake-naika.or.jp/13_medemiru/kodomo_tobihi2.html 」より引用
発熱やリンパ節が腫れたり、のどの痛みなどの全身の症状が出る場合もあります。
まれにですが、細菌の毒素が体内に広がって、全身の皮膚がいっぺんにむけてしまうことがあります。
入院治療が必要になりますので、すぐに医療機関を受診してください。
検査
皮膚の状態や症状から診断します。
発熱などの症状がある場合
他にも急性の炎症がおきていないかを、血液検査や尿検査などを行います。
治療
入浴、シャワー
皮膚の細菌を清潔に洗い流すことが一番の治療になります。
患部はこすらずに、泡立てた石けんでそっと丁寧に洗い流しましょう。
兄弟がいる場合には一番最後に入浴をしましょう。
水疱
水ぶくれがある際には、中の液が飛び散らないように気をつけながら破ります。
中の液は細菌だらけなので、とりあつかいには注意が必要です。
消毒
皮膚の細菌数を減らします。
皮膚に刺激の少ない消毒薬を選びましょう。
薬物療法
抗菌薬の外用薬と内服薬を使用します。
かゆみが強い時は、かゆみ止めの抗ヒスタミン薬などが使用されます。
ホームドクターからのアドバイス
日常生活で気を付けること
• 予防のためにも、ふだんから手洗いをしましょう。
• 汗をかく夏はきちんと入浴をして、皮膚を清潔に保ちましょう。
• 掻かないように、爪を短く切るようにしましょう。
出席停止
とびひはかならずしも出席停止ではありませんが、流行状況によって対応が異なります。
出席については、学校に問い合わせの確認してください。
出席の際にはガーゼなどでおおって、他の子と一緒にプールや入浴は控えましょう。
(参考)長野県教育委員会 学校における感染症発生時の対応
https://www.pref.nagano.lg.jp/kyoiku/hokenko/hoken/hoken/documents/leaflet.pdf
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参考リンク
初診に適した科
小児科、皮膚科
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