健康のススメ
20/4/25

紫外線のはなし

紫外線は、骨や歯の発育にかかせないカルシウムの吸収や調整をおこなうビタミンDを体内でつくる手助けをしています。また殺菌効果もあることから日光消毒とも言われ、洗濯物や布団干しなど生活に取り入れられています。

しかし、紫外線の浴びすぎは、日焼け、しわ、シミ等の原因となるだけでなく、長年紫外線を浴び続けていると、時には皮膚がんや白内障等を引き起こすことがあります。

最適な紫外線量には個人差がありますが、紫外線の浴びすぎに注意しながら上手に紫外線とつきあっていくことが大切です。

紫外線

紫外線は私たちの目には見えませんが、太陽光の一部です。
時刻や季節、天候などにより紫外線の強さは変化します。
一日のうちでは正午をはさむ数時間が強く、一年のうちでは春から初秋にかけて強くなります。紫外線が最も強くなるのは6月から8月頃です。
山に登ると空気が薄く、より強い紫外線が届きます。(標高が1000m高くなると約10%強くなる)
また雪や砂は紫外線を強く反射するので、スキーや海水浴のときには、強い日焼けをしやすくなります。

紫外線の強さに時間をかけたものが紫外線量になります。弱い紫外線でも長い時間浴びた場合の紫外線量は、強い紫外線を短時間浴びた場合と同じになることもあります。

紫外線による健康影響

紫外線を浴びすぎると人の健康に影響があることがわかってきました。

出典:「 紫外線 環境保健マニュアル(環境省)http://www.env.go.jp/chemi/matsigaisen2015/full/matsigaisen2015_full.pdf 」

日常生活での紫外線対策

①紫外線の強い時間帯を避けましょう。
太陽が最も高くなる正午前後は紫外線も強くなります。紫外線の強い時間帯は避けるよう工夫しましょう。
②日陰を利用しましょう。
外出したときなどには、日陰を利用するのもよいでしょう。地面や建物から反射したものも ありますので、直接日光のあたらない日陰であっても紫外線を浴びていることは忘れないようにしましょう。
③日傘を使い、帽子をかぶりましょう。
日差しの強いときの外出には、日傘や帽子の利用も効果的です。夏の日中などは熱中症対策にもなります。
④袖や襟のついた衣服で覆いましょう。
袖が長い襟付きのシャツといった体を覆う部分の多い衣服を着用しましょう。通気性や吸収性が悪いと暑い時期には熱中症の心配がありますので気を付けましょう。
⑤サングラスをかけましょう。
紫外線カット機能を持った眼鏡やサングラスを適切に使用すると、眼へのばく露を90%減少することができます。顔にフィッ トしたサイズを選びましょう。
⑥日焼け止めを上手に使いましょう。
顔など衣類などで覆うことのできないところには、日焼け止めを使うのが効果的です。
日焼け止めは商品によって効果や特徴が異なりますので、記載されている説明をよく読んで、肌にあったものを使いましょう。

紫外線の強い4月から9月頃までは、紫外線の予防が特に必要です。
天気予報の紫外線情報なども活用して、上手につきあっていきましょう。


参考
みんなの健康百科 - 病気の基礎知識 - 白内障
みんなの健康百科 - 病気の基礎知識 - 日焼け(ひやけ)