歯と噛むこと
食べ物を細かく噛み砕いて消化しやすくする歯は、発音を助ける、表情をつくる、体のバランスを保つなどの役割も担っています。
噛むことは、唾液の分泌を促し、口の周りの筋肉を動かしてあごの発達を助け、噛むことで脳へ刺激を与えて脳の働きが活発になります。
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唾液の働き
噛むことにより唾液の分泌が促進されます。唾液には消化酵素が含まれており、食べ物の消化を助けます。
また、口の中の汚れを洗い流し、細菌の繁殖を抑えてむし歯を防ぐといった、口の中を清潔に保つ働きがあります。
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よく噛んで食べる
◆消化を助ける
よく噛んで食べ物を細かく噛み砕くことにより、呑み込みやすく、消化しやすくし、胃や腸での消化を助けて負担を軽くします。
◆食べ過ぎ防止
よく噛んでゆっくり食べると、満腹のサインが脳に伝わりやすくなるため満腹感が得られやくなり、食べ過ぎ防止につながります。
◆唾液の分泌
よく噛むと唾液がたくさん出ます。唾液には食べ物のかすなど口の中の汚れを洗い流し、唾液に含まれる酵素によって細菌の繁殖を抑えてむし歯や歯周病の予防につながります。
◆味覚の発達
よく噛むことで口の中の粘膜が刺激され、また噛み砕くことにより、味がよくわかるようになります。
◆あごの発達
よく噛んで口の周りの筋肉を使うことで、あごの発達を助けます。発達した顔やあごの筋肉により表情が豊かになり、はっきりとした発音につながります。
◆脳の活性化
よく噛むことにより脳が刺激され、脳へ流れる血液の量が増えて脳が活性化されます。
よく噛んで、ゆっくり味わって食べましょう。