医良人コラム
19/8/19

第18回「政治」と「健康」の共通点は

統一地方選挙が終わりました。

私事ですが長野県議会議員選挙の立会人を拝命し、地域の皆さまの投票に同席させていただきました。

見守りながら、政治や選挙と健康づくりの共通点を考えてみました。

①政治も健康も優先順位は高いはずだが、国民の関心は低い。
興味を持つことが始まり。

②現実から目をそらしてはならない。
一方で今を優先しすぎず、未来をつくる力も求められる。

③課題への取り組みは優先順位を見誤らず、かつ一点集中や偏った施策ではいけない。

④バランスよく全体のメリットを考え、特定の利益だけを追求しない。

⑤甘い言葉には気を付け、任せきりでなく自らの行動が大事。

健康づくりは将来の命に関わる病気や介護、寝たきり状態を未然に防ぐことが一番の目的です。

そのほとんどの原因は生活習慣病と体力低下です。

少子高齢化が進む日本は「青年期」が過ぎ、体中に問題を抱えている「中高年期」に差し掛かっています。
勢いのある若い国々に競争力で遅れ始め、国の借金は1000兆円を超えて経済的な不安もあります。
一見、今日を何ともなく過ごせていますが、ある時崩れ落ちる生活習慣病に似た危機感を感じます。

健康づくりは将来への投資です。過去の元気な自分がいつまでも続くと過信せず、
現実を見て、なるべく早めに対策を始めるに限ります。

立会をしている時に、10代の女性が両親と来られました。
初投票のようで手順が分からず間違えそうになりましたが、お母さんが優しく教えてあげていました。

何事も若い人に大切なことを伝え、導いていくことが未来を築きます。

令和の時代になっても日本や地域が健全であり続けられるように、
大切なものを失って後悔することのないように、
議員になられた方々の先見的な主導と、有権者の次の選挙での行動に期待したい。

そんなことを考えた春の一日でした。


(2019年4月23日(火)付 信毎MGプレスから)

 

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