医良人コラム
24/6/20

第98回 小さな積み重ねを習慣に

年が改まり、新年の目標を立てた方も多いと思います。

 

朝早く起きる。

歩いて通勤する。

昼食は丼物、麺類単品を避ける。

毎日スクワットを20回行う。

腹七~八分を守る。

深酒を控えるー。

生活習慣目標は高く設定し過ぎない方が始めやすく、小さな成功の積み重ねが大きな自信につながります。

既に以前から適切な健康習慣を実践できている方は、今年も維持・継続をお願いします。
せっかくの誓いが既に3日坊主になっている方もいるかもしれません。

確立されている行動パターンは、その方にとって楽に過ごせる「結果」であるため、望ましいとされる行動に変えることにはストレスや困難を伴います。

この「行動変容」を成功に導くには、「重要性の確信」と「変わることのできる自信」の2つが大切とされています。

「重要性の確信」とは、行動変容が成功するとどのような望ましい結果が得られるか、犠牲になることと比べてどれだけ価値があるかーをきちんと理解できることです。

本コラムもその理解を深めて、もらうためのお手伝いが役割の一つですが、与えられただけの学問的知識ではなく、自分の中でピンと感じて腹落ちすることが大事です。

「変わることのできる自信」は「自己効力感」ともいい、自分自身ができると信じる強さです。

自発的に考え、望む成果が得られると自らに期待して、自己行動に移すことが、自信を高めるために効果的です。

新しい年を迎えたこの時期に、気持ちを新たに目標を立てて取り組み始めることは、自信を高めるのに最適なタイミングです。

新年の抱負を書き初めしたり、一行日記にできたことを記録したりすることは、自分自身の目で視覚化でき、振り返りもできます。

家族や周囲に目標を宣言し、知っておいてもらうと、気が緩みそうなときに支えてもらえます。

 

(2024年1月9日(火)付MGプレス「健康の見つけ方」から)

 

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