「チャットGPT」が話題です。
高度な人工知能(AI)が、インターネットを介して、私たちと文章で会話(チャット)をしてくれるサービスです。
例えば「チャットGPTとは何ですか?」と質問を入力すると、数秒で自然な日本語で答えてくれます。
2022年11月に公開された無料版は、わずか2か月間で世界中のユーザー数が1億人を突破したそうで、現在さまざまな企業が提携し、活用法を模索しています。
参考にしている元データが21年9月までのため、新しい出来事には対応していませんし、元々、インターネット上の情報を統合しているため、回答が間違っていることもあり、注意は必要です。
ですが、例えば「熱中症の記事を750字で書いて」と、命じると10秒足らずで立派な文章が出来上がります。
私が「うんうん」と悩みながら数時間かかって記事を書くのに比べると、速度は雲泥の差です。
しかも、大きく外れたことは書かれていません。
それは、これまでに専門家によるきちんとした熱中症の記事が無数に公開されているため、大事なポイントを集めて、大きくずれない記事を書くことができるのです。
ここまで技術革新が進むと、私のような「分かりやすい基本的な健康づくりの記事」を書く者にとっては、チャットGPTと、どう差をつけるかという悩みが生じます。
その点について再度、チャットGPTに尋ねてみると「専門的な情報の追加、経験や個人的な視点の付加、より洗練された文章の構成、読者に合ったアプローチ。これらのポイントを意識することで、より価値のある記事となり、読者にとって有益で信頼性のある情報を提供することができ、チャットGPTの記事と差異化できるでしょう」と答えてくれました。
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なんだかチャットGPTに励まされたような気がして、うまく付き合えば良いやつなのかもしれないーと感じました。
(2023年8月8日(火)付MGプレス「健康の見つけ方」から)