「信州メディビトネット健康七箇条第二条」の「楽しく運動を続ける」の中で、さまざまな運動や体操を取り上げてきました。
運動をする上で重要なポイントは、第一条「しっかりと理解して食べる」で紹介した「食事」との関連です。
栄養と運動は、健康づくりの上で車の両輪といえます。
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体力を維持するためには、必要十分な栄養素が必要ですが、「筋肉のもととなるのはタンパク質です」と知識を伝えても、実際の食事からの摂取量が足りていないと筋肉は増えません。
しかし、加齢に伴って活動量が低下して食欲がわかなくなり粗食になったり、かむ力や飲み込む力が低下して食事量が少なくなったりする方が多く、私の患者さんにも、一人暮らしで、多様な食材をそろえることが難しい方がたくさんいます。
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対策の一つとして、少量で、摂取すべきさまざまな栄養素がバランスよく含まれている「栄養補助食品」をご存知でしょうか?
栄養補助食品にも小児向け、妊婦向けなどがありますが、今回は、高齢者向け、介護向けの製品の特徴を紹介します。
高齢者向けの栄養補助食品は炭水化物、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルの五大栄養素がバランスよく含まれていて、通常の食事で十分な栄養を取ることができない方や低栄養の方の栄養補給を目的として作られています。
液体やゼリータイプが多く、タンパク質や亜鉛などを強化しているものもあります。

20年ほど前から、病院や介護施設では、普段の食事の補助として使用されてきましたが、最近は、ドラッグストアやスーパーでも専用の棚を見かけることも多くなってきました。
「すべての栄養素がバランスよく配合されている」という点が、サプリメントや栄養ドリンク、スポーツドリンクなどとは異なりますので、購入時には間違わないように店の人などに確認ください。
次回詳しく紹介します。
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(2025年6月24日(火)付MGプレス「健康の見つけ方」から)
