※2021年3月30日(火)付MGプレス「健康の見つけ方」に掲載された記事です。
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新型コロナウイルスワクチン(ファイザー社製)の1回目の接種を受けて、3日目にこのコラムを書いています。
事前の情報通り、翌日、注射部位の痛みが強くなり、少し手が上がりづらくなりましたが、今はほぼ治まっています。
私は花粉症や小児ぜん息の既往症があるアレルギー体質なのですが、何も起きませんでした。
周りの医療関係者達も、注射部位の痛みは大半の方に見られますが、現在のところ特別な副反応が出た人はいません。
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1年前にも書きましたが、コロナ禍で患者さんと医療機関との関係が大きく変化しました。
病院側も神経質に対応せざるを得ないため、厳しい面会制限が続いています。
ご家族が病室まで入れるのは入退院時に1人だけ、それ以外はロビーなどでの面会も制限する病院がほとんどです。
患者さんはとても寂しい思いをするため、病院側もオンラインで面会ができるようにと、タブレットの貸し出しなどの工夫をしてくれています。
しかし、94歳の耳が遠いおじいちゃんには、会話はできませんでした。
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私が最も残念に感じるのは、最期を迎える時です。
この時でさえも、何十年も歩んできた最期の数時間を、お孫さんやすべてのご家族に囲まれて共に過ごすことがかなわないのです。
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コロナ対策が進み、早く沈静化して元の病室に戻ってほしいと願うばかりです。
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新しいワクチンは情報や実績が少ないため、接種の必要性を理解しながらも漠然と不安を感じて、様子を見ようかと考えている方も多いと思います。
3週間後に2回目の接種予定ですので、その経過もご報告します。
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コロナ禍からのV字回復を期待させる飛行機雲(筆者撮影)
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(2021年3月30日(火)付MGプレス「健康の見つけ方」から)
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