医良人コラム
22/9/2

第57回 コロナ予防接種の副反応

※2021年4月27日(火)付MGプレス「健康の見つけ方」に掲載された記事です。

2回目の新型コロナワクチン(ファイザー社製)を接種して3日目にこのコラムを書いています。

 

1回目の副反応は、2日ほど続いた注射部位の痛みだけでした。

今回、肩の痛みはむしろ軽かったのですが、翌日の午後から37.1度の微熱と体のだるさが現れて一両日ほど続きました。

厚生労働省が行った先行接種を受けた医療者2万人の調査結果(4月9日版)も同様の報告です。

2回目後に多い副反応は、接種部位の痛みが9割、体のだるさが7割弱、頭痛が5割、37.5度以上の発熱が4割弱の方にみられました。

副反応は接種翌日が最も多く、その後は治まっていきます。

起こりうることが想定できると、翌日に大事な予定を入れないように配慮するなどの、予防接種の対策が立てられますね。

報道を見て、強いアレルギー反応が現れてショック状態となることもあるアナフィラキシーを心配される方も多いと思います。

日本人の接種回数が100万回を超えた時点でのアナフィラキシー発現頻度は0.03%(きちんと判定基準に合致するものは0.007%)と非常に低い確率です。

もしアナフィラキシーが起きてしまった場合でも対処法は確立されています。

薬剤など、万全の準備をして臨むため、医療者側はそれほど恐れてはいません。

適切に対応できる自信がありますので安心してください。

報告書でも、アナフィラキシーとして報告された事例のほぼ全てで軽快しており、重大な懸念はみとめられないと記載されています。

中信地域でも5月から高齢者の接種が本格的に始まりそうです。

新型コロナウイルスは、100人に1~2人が亡くなる恐ろしい感染症です。

ワクチンは、2回の接種によって95%と非常に高い発症予防効果が確認されています。

何の手段も持たなかった1年前とは違います。

私たちの命を予防しましょう。

(2021年4月27日(火)付MGプレス「健康の見つけ方」から)

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👉第58回 「誰かのために」予防接種