毎年秋に、わが国の前年度の出生数や死亡数などを示す「人口動態統計」が厚生労働省より公表されます。
日本では昨年度138万人が亡くなっています。
-表1- に死因上位を示します。
数回にわたって、健康を脅かす病気を「敵」に例えてきましたが、これらの病気は、信長や秀吉、家康などの「大将クラス」といえます。
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これを機会にきちんと確認しておきましょう。
本コラムでは、幼少期からの継続した生活習慣病対策と、高齢期の体力維持が健康づくりの「基本」であり「王道」であると繰り返してきました。
その視点で表の病気を色分けしました。
赤色は生活習慣病が大きく関与する病気、黄色は体力低下関連の項目です。
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-表1-
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もちろん、それぞれの病気の原因すべてが生活習慣病や体力低下によるわけではありませんが、例えばがんの半数以上は、喫煙や肥満などの生活習慣が原因といわれます。
腎不全の原因の大半は、生活習慣病の代表である糖尿病による腎症や高血圧による腎硬化症です。
慢性閉塞性肺疾患はたばこ、肝疾患はアルコールや肥満による脂肪肝ー
など、生活習慣病が主たる原因として挙がります。
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肺炎や誤嚥(ごえん)性肺炎は、最近に対する抵抗力(免疫)や、嚥下(えんげ=のみ込む)という体力が影響します。
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赤と黄色を合計すると実に全死亡の77%にも及び、死因のほとんどに生活習慣病と体力低下が関連していることが分かります。
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今年を振り返って、皆さんの生活習慣はいかがでしたでしょうか?
来年も一緒に素敵な健康をみつけにいきましょう!
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(2020年12月29日(火)付MGプレス「健康の見つけ方」から)
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