ニュース
17/11/25

11月25日~12月1日は「性の健康週間」です。

性の健康週間は、毎年11月25日から世界エイズデーの12月1日までの一週間、性感染症の理解を深めるために啓発活動が行われます。

性感染症

性行為によって感染する病気が性感染症です。STDとも呼ばれます。
性感染症は無症状や症状が軽くて気が付かないことも多く、いつの間にか 人へうつしてしまう可能性があります。
さらに不妊症の原因や、母子感染を起こして赤ちゃんにも感染する可能性があります。

主な性感染症

病名

症状

潜伏期間

原因・特徴

梅毒(ばいどく)

感染~3か月:赤い痛みのない小さなしこりができる

3か月以上:足の付け根リンパ節の腫れ、全身に小豆大の赤い発疹

3年以上:放置すると心臓や脳に障害を起こし、死に至る

3週間程度

梅毒トレポネーマという細菌による慢性の全身感染症

淋菌(りんきん)感染症

男性:排尿時の強い痛みと尿道から膿が出る

女性:症状が軽くて気づかないことも多い

27日間

淋菌という病原菌に感染。男性に多くみられる。

性器クラミジア感染症

多くの場合は無症状。

男性:排尿時の軽い痛み

女性:おりものの増加、卵管炎などを起こし不妊の原因となる

13週間

クラミジア・トラコマチスというクラミジアの一種に感染。最も多い性感染症。

性器ヘルペス

感染部分に小さな痛みを伴う水疱。

初感染時はとくに症状が強い。

210日間

単純ヘルペスウイルスに感染。一度感染すると、ウイルスが体内に潜伏して再発を繰り返す。

尖圭(せんけい)コンジローマ

性器や肛門周辺などに乳頭状のイボができる。

3週間~8か月

ヒトパピローマウイルスに感染。悪性腫瘍の原因となる場合がある。

トリコモナス症

男性:自覚症状がないことが多い

女性:泡状の悪臭の強いおりもの

不定

トリコモナスという原虫が感染し、腟や子宮頸管に寄生する。

性器カンジタ症

男性:無症状のことが多い

女性:無症状が多い。かゆみ、カッテージチーズ状の白いおりもの

12週間

カビの一種であるカンジダ菌が感染。女性に多くみられる。

B型肝炎

発熱や全身倦怠、黄疸。

3か月程度

B型肝炎ウイルスに感染。慢性肝炎、肝硬変から肝臓癌へと進展することがある

HIV感染症・

エイズ

感染23週間後に発熱、頭痛などのかぜのような症状が数日から2週間程度続く。その後数年間の無症候期に入る。

平均10年程度

HIVウイルスに感染。慢性的に進行する。エイズを発症すると免疫不全を起こし、命の危険がある。

 

 

性感染症は無症状の場合も多い病気ですので、
気になることがあるときは医療機関を受診しましょう。

 

参考ページ

みんなの健康百科-病気の基礎知識-性行為感染症