AEDの使い方

AEDとは自動体外式除細動器のことを言います。

心停止している患者の心臓に電気ショックが必要な状態かどうかを、AEDが自動的に判断します。

電気ショックが必要な場合には、電気ショックをすることで心室細動を止めて正しい心臓のリズムに戻します。

いざという時のために、日頃からAEDの設置されている場所を確認しておくことが大切です

AEDが到着するまでは、「人工呼吸+胸骨圧迫」を繰り返してください。

※ほとんどのAEDは 音声や画像で手順を示してくれます。

 AEDの指示に従って行動してください。

①電源を入れる

(開けると自動で電源が入る機種もあります)

日本救急医学会 より引用

②電極パッドを貼る

倒れている人の衣服を取り除いて、心臓をはさむ位置に貼ります。

※電極パッドを貼る間もできるだけ胸骨圧迫を続けます。

松本市、松本市医師会 「お子さんが急病になったとき2021年度版」 より引用

③AEDが心電図を自動解析します

電気ショックが必要な場合

「ショックが必要です」とメッセージが流れたら、ショックボタンを押す。

※ショックボタンを押す際には、誰も体に触れていないことを確認します

日本救急医学会 より引用

電気ショックが不要の場合

「ショックは不要です」とメッセージが流れます。

ただし、「電気ショックは不要です」=「心臓が動いている!回復した!」ではありません

倒れている人に反応がない場合には、必ず胸骨圧迫を続けてください。

日本救急医学会 より引用

□日本救急医学会 より引用

④患者の反応の確認

以下は、電気ショックを行った場合も、不要だった場合にも、続けて行います。

 

反応がない場合

救急隊が来るまで「人工呼吸+胸骨圧迫」を絶え間なく続ける。

2分後にAEDが再び心電図を解析します。

何かしらの反応があった場合

人工呼吸と胸骨圧迫を少し休んで、呼吸の状態や脈をはかります。

• 呼吸や脈がはっきりわからないときには、再び人工呼吸と胸骨圧迫を再開します

• はっきりと呼吸や脈が確認できるようになれば、様子を見守ります

この時に、再び呼吸や脈が弱くなることがあるため、こまめに観察をします。


• AEDの電源は切らずに、電極パッドも装置したままにしておきます


【特殊な状況下でのAEDの使用】

① 倒れている人の胸が濡れている 

AEDの効果が不十分になる可能性があります。
乾いたタオルなどで水分をふき取ってからAEDのパッドを貼ります。

日本救急医学会 より引用

② 貼り薬が貼ってある

パッドを貼る位置に貼り薬やシップ薬がある場合は、まずそれらを外します。

薬剤が残っている場合には、拭きとってからパッドを貼ります。

貼り薬の上からパッドを貼ると電気ショックの効果が不十分になったり、やけどを起こす危険性があります。

日本救急医学会 より引用


③ 医療器具が埋め込まれている

心臓ペースメーカーや除細動器が埋め込まれている場合(胸のあたりの皮膚に硬いこぶのような出っ張りが見られる)には、8cm以上離してパッドを貼ります。


④ 胸毛が多い

胸毛が多い場合には、パッドが肌に密着しづらかったり、やけどの原因となることがあります。

可能な限り、しっかりと密着させるように貼ります。

予備のパッドがある場合には、最初のパッドを素早く胸毛ごとはがしてから、新しいパッドを貼り直す方法もあります。

 

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