嘔吐・下痢

!ポイント

「水分補給をして、脱水症状に気をつけましょう」

救急車を呼ぶ

• 強い頭痛を伴ったり、頭を強く打った後

• けいれんを伴ったり、意識がぼんやりしている

すぐに
医療機関を受診

• 強い腹痛が続く

• お腹がパンパンに膨れている

• 緑色の胃液や血液を吐いた、血便が出た

診療時間内に受診

• 嘔吐が続いて、水分がとれない

• 尿の量が少ない、 舌や唇が乾く

経過観察

• 吐き気がおさまった後に、水分が取れている

• 発熱もなく、機嫌がよい

病院で伝えること

チェック項目

• 症状がいつから始まったか

• 嘔吐の回数、最後に吐いた時間

• 排便の有無と回数、硬さ、色、血液の有無など

• お腹の痛む場所、痛み方(波があるか、続いているか)

• 熱があるか

• 尿が出ているか

• 周りに同じような症状の人がいるか

• 生ものなど直近1週間以内の気になる食べ物

対処

①水分補給のポイント

 ※吐いた直後に飲ませると、また嘔吐してしまうことが多いため、少し時間をあける

 ※最初は少量の水分からためして、徐々に増やしていく

◆嘔吐した後は30分程度時間をあける

◆量は大さじスプーン1杯分(15ml)からにする

◆飲んでも吐かなければ、5分ほどの間隔で徐々に一回量を増やしていく

◆それでも吐いてしまったら、30分ほど休んでから同じように試す

◆市販のOS-1(経口補水液)、白湯などがおすすめ
嫌がる場合はりんごをすりおろした汁やお味噌汁の上澄みなど

◆吐き気の強い時にはお薬も無理に飲ませずに、落ち着いてから内服する

 自作の経口補水液の作り方

市販されている経口補水液のほかにも、ご自宅で手軽に作ることもできます。

〇お役立ち情報ー経口補水液の作り方

赤ちゃんの場合はどうする!?

母乳の場合には量を制限せずに与えてOKです(母乳には腸の粘膜を保護する作用があるため)。

ミルクの場合はいつもより少なめにします。

◆飲んで嘔吐しなければ少量ずつ5分おきに与える
それでも吐いてしまったら30分ほど休んでから同じように試す

◆嘔吐が止まって2、3時間嘔吐がなければ50〜100mlずつ水分を与えてみます

 

×水分補給に向かないもの

(消化器官に負担がかかります)

• 冷たいもの
• 牛乳
• 乳酸飲料
• 炭酸飲料
• 柑橘系のジュース

〇嘔吐の場合、水分をとっても吐かなくなったのを確認して、その後に消化の良い食事を始めましょう。

〇下痢の場合も下痢がおさまるまで、1回の食事量は少なくして、4~6回くらいに分けて与え、腸の負担を軽くします。

便の様子を見ながら消化のよい食べ物を選びます。

時折、水分や食事をすると胃腸が刺激されて、下痢が出てしまうから嫌だと飲食を我慢する方がいますが、脱水の危険性が高くなります。

吐き気のない場合には、下痢として出た分を、口から水分や食事で補うという発想に切り替えてください。

消化の良いもの

消化の悪いもの

《水分》
湯冷まし、薄い番茶、重湯
野菜スープ(スープのみ)
リンゴをすりおろした汁(かすは除く)
イオン水(市販のスポーツドリンク)
《食べ物》
おかゆ(おじや)、
柔らかく煮たうどん、そうめん
煮物(人参・かぶ・大根・ほうれん草・
カリフラワー・キャベツ)
薄い味噌汁、
ジャガイモの裏ごし、鶏のささみ、とうふ
白身魚(たい・かれい・ひらめ・アジ・
すずき・とびうお)
おこさませんべい、たまごボーロ
ウエハース、繊維の入っていないゼリー
《冷たいもの・刺激の強いもの》
涼飲料水、アイスクリーム、
牛乳、コーヒー、香辛料
《脂肪の多いもの》
揚げ物、バター、肉、卵
脂肪の多い魚、粉ミルク
《繊維の多いもの》
芋、ごぼう、わらび、ぜんまい、海藻、みかん、菜っ葉、豆類
《甘さの多いもの》
カステラ、プリン、お菓子、
加糖ヨーグルト、果実、ジュース


注意
:スポーツ飲料も水分補給には良いですが、糖分が多いために下痢が悪化することがあります。

②ウイルスによる嘔吐・下痢の場合

嘔吐したものを処理する際には、感染対策を行って適切に処理しましょう。

また、下痢が治まった後も、1~2週間ほど便からウイルスが排出されている場合があります。

トイレの後やおむつ替えの後などは、石鹸を使った手洗いを徹底しましょう。

③夜間などで対処や判断に迷った場合

19時~翌朝8時までの間は、長野県小児救急電話相談を利用できます。

小児科医の支援体制のもと、看護師や保健師等が相談に応じます。

●長野県小児救急電話相談  #8000(局番なし)


参考:病気の基礎知識 急性胃腸炎

:健康のススメ 消化のよいもの(胃腸の調子が悪い時の食事)

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