テニス肘

信州大学医学部　整形外科(運動機能学教室)　監修

どんな病気

テニス愛好家に生じやすいのでテニス肘と呼ばれています。

正式な疾患名は上腕骨外側上顆炎（じょうわんこつがいそくじょうかえん）
といいます。

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上腕骨外側上顆は肘の外側部分の、筋肉（前腕伸筋群）と骨の付着部です。
ここに繰り返し負担がかかることで炎症が起こります。

バドミントンやゴルフ、剣道、卓球などでも生じることがあります。

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「 日本手外科学会ホームページ 」より引用

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原因

肘の腱の老化、繰り返しの負荷など、原因はさまざまです。

主に短橈側手根伸筋（たんとうそくしゅこんしんきん）の起始部が肘外側で障害を起こし生じると考えられています。

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症状

• 手首を反らす方向に動かすと肘の外側が痛む

• 腕を捻ったり伸ばしたりすると痛みが強くなる

• 肘のひきつれ感や伸ばしにくさ

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検査

診断テスト

いずれの検査でも肘外側から前腕にかけての痛みが誘発されたら、
テニス肘と診断します。

①Thomsen（トムセン）テスト

□患者に肘を伸ばしたまま手首（手関節）を伸ばしてもらう。
□（手首を上に反らす）

□検査者は手首を下へ曲げるように抵抗を加える。
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②Chair（チェア）テスト

□患者さんに肘を伸ばしたまま手で椅子を持ち上げてもらう。
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③中指伸展テスト

□患者に中指を伸ばしてもらう。（中指を上にそらす）

□検査者は中指を下へ曲げるように抵抗を加える。
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「 日本手外科学会ホームページ 」より引用

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レントゲン検査、エコー検査

骨に異常が無いか、腱の石灰化が生じていないかなどを検査します。

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治療

安静にする

スポーツや手をよく使う作業をひかえます。

テーピングやテニス肘用のバンドを装着して固定し、負担を軽減します。

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ストレッチ

手首や指のストレッチをこまめに行います。

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薬物療法

痛みや炎症を抑える内服薬や外用薬を使用します。

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局所麻酔薬、ステロイドの注射

痛みが強い場合に行います。

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手術療法

改善しない場合、手術をおこなうこともあります。

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ホームドクターからのアドバイス

「テニス肘」という名前ですが、テニスだけが原因ではなく重いものを持つ仕事により生じることや、家事などが原因となることもあります。

「加齢」と「繰り返しの負荷」が大きな原因といわれています。

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腕は、日ごろよく使う部分だけに、一度発症するとなかなか治りにくいのも特徴です。

痛みを感じた場合、早めに医療機関を受診しましょう。

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！運動をする際の注意点！

• ストレッチをこまめに行い、肘への負担を減らしましょう。

• スポーツの運動後はアイシングをするように心がけましょう。

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もっと調べる

参考リンク

○ 日本整形外科学会　病気・症状をしらべる　肘関節の症状　テニス肘（上腕骨外側上顆炎）

初診に適した科

整形外科

頼りになる病院

北信	長野市　篠ノ井総合病院 長野市　長野市民病院
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