お腹の調子が悪いとき、「消化のよいものを口にしましょう」と言われます。
消化のよいものとはどんなものなのでしょう。
「 消化する時間がかからない → 胃腸に負担がかからない 」
消化吸収に時間のかかる食物繊維や脂分が少なく、胃に残っている時間が短く、胃への負担が少ないものです。また香辛料やカフェイン、アルコールは胃腸粘膜を刺激します。
消化のしくみ
口から入った食べ物は食道を通り、胃に運ばれます。
胃の中に食べ物が運ばれると、胃壁は蠕動(ぜんどう)運動を開始し、胃液(消化酵素、胃酸)を分泌します。
消化酵素はたんぱく質などを分解し、胃酸はその強い酸性によって食べ物を殺菌します。
食物は胃で粥状になり、小腸へと向かいます。
調理方法や食べ方
・細かく切る
・柔らかく煮る
・温かいものを食べる
・小分けに食べる
・油脂は控える
・薄味にする
ポイント! 食品をやわらかく調理しましょう
適した食品例
穀類 |
お粥、うどん、食パン |
野菜 |
大根、かぶ、人参、白菜、キャベツ、かぼちゃ、じゃがいも、里芋 |
果物 |
りんご、バナナ |
肉類 |
鶏のササミなど脂が少ない肉 |
魚介類 |
タラ、カレイなど脂が少ない白身魚 |
卵類 |
卵 |
その他 |
豆腐、ヨーグルト、白湯 |
ポイント! できるだけ食物繊維や脂肪が少ない食品を選びましょう
食事は、ゆっくりよくかんで食べましょう