2月1日は「フレイルの日」でした。
日付を「201」として「フ(2)レ(0)イ(1)ル」と読む語呂合わせで、日本記念日協会に登録されています。
本コラムでは5年前の第22、23回で初めてフレイルを紹介しました。
この間にずいぶん認識が広まり嬉しい限りです。
しかしまだ聞き慣れない方のために改めて紹介します。
フレイルは、虚弱・老衰を意味する英単語「Frailty」から作られた造語です。
要介護と健康の「中間」を表し、高齢になるにつれ、心身の「余力」が少なくなり、転倒などをきっかけに要介護になる危険性が近づいている状態です。
フレイルは
①体の衰え
②心の衰え
③社会性の衰え
―の3つが相互に影響を及ぼし合っています。
意欲が衰えると、人に会ったり外出したりすることが減ります。
そのため体力が低下し疲れやすくなり、さらに外出をしなくなる—という悪循環に陥ってしまいます。
しかしフレイルは対策を講じることで「回復」できる段階であることが重要なポイントです。
老化だから仕方ないと諦めずに行動することで、健康な状態へ戻ることができます。
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中でも「体」は心や社会性に比べて、対策が取りやすく始めやすいのが特徴です。
すなわち、運動をすることです。
「筋肉は裏切らない」。
「貯筋」は「貯金」と同じ。
いざという時に筋肉という「蓄え」がある人の方が、ない人より「余力」があります。
例えばがんが見つかり、手術や抗がん剤治療を行う場合、体力がある人はそれに耐えて回復できる一方、体力が低下している人は、治療すらできないこともしばしばあります。
次回から、体力アップにつながる信州メディビトネット健康七箇条の第二条「楽しく運動を続ける」の解説をします。
(2024年2月27日(火)付MGプレス「健康の見つけ方」から)