医良人コラム
18/6/8

第18回 薬の保管について

松本市 薬剤師
小笠原博之

 

薬の保管場所について

これから暑い夏がきます。熱中症には十分気をつけて下さい。

実は薬も暑い夏は苦手です。薬を保管する時は温度・湿度・光の三つに注意して下さい。高温、高湿度、強い光を避けて保管することが必要です。

1.温度

一般的な薬は室温で保管します。室温とは日本薬局方では1~30度、常温は15~25度、冷所は1~15度と定められています。よって薬の保管は高温になるような場所はさける必要があります。また、冷所保管の薬を冷蔵庫に保管する場合は、食品と混在させない様に場所を分けて下さい。

2.湿度

梅雨の時期などは湿度が通常よりも高くなります。特に粉薬などは湿気を帯びやすいので、ふたのキチッと閉まる容器に乾燥剤などと一緒に保管して下さい。

3.光

強い光は一部の薬を分解・変化させることがあります。「遮光」と表示や指示がされている薬は、光を遮ることのできる容器などに保管して下さい。また、直射日光の当たる場所は温度が上がり易いので薬の保管には適しません。

最後に、子供がいる家庭においては子供の手の届く場所には薬を保管しないで下さい。

 

参考リンク:みんなの健康百科-「薬の飲み方」