(信濃毎日新聞中信版MGプレスの記事を再掲しています。)
はじめまして。松本市を中心に地域医療や家庭医療に携わっている小手川直史と申します。
日常診療と並行して、「信州メディビトネット」という医療者(医師や看護師、薬剤師など医療に関わる職種)の団体を運営しています。
この信州メディビトネットは、医療者同士が情報交換や交流活動をするとともに、「長野県に健康を広めよう」を合言葉に、県や市町村と一緒に地域向けの健康講座を開催したり、県民向けの健康情報を発信するホームページ「信州健康の森 まんまる◎広場」を運営しています。
皆さまは健康情報があふれる中で、どの情報を信頼してよいか迷ったことはありませんか?
何が重要なのか、良いのか悪いのか、それ以前に自分にとって関係があるのか、必要な情報なのかすらも判断に悩む方もいるでしょう。
また、優先順位を間違えたり、効率も悪く効果も高くない健康づくりに励んだり、偏った健康法でかえってデメリットを被ったりする方も見受けられます。
「健康」という言葉自体も漠然としているため、得体の知れない印象ではないでしょうか。
「幽霊の正体見たり枯れ尾花」のことわざのように…。
このコラムは、健康づくりの基本となる考え方を身に付けるためのサポート役になりたいと考えています。
健康について基礎から「整理」をしていくと、次第に健康の正体が見えてきます。
すると、さまざまな健康情報に出合った時に必要な情報の判別が上手になり、より深く理解ができると自立的かつ効果的な健康づくりにつながります。
健康づくりの基本的な考え方、医療者や医療機関とのお付き合いのこつ、医療者が思わず使う専門用語の解説など順を追って紹介します。
ご自身やご家族、周りの方々の健康づくりの参考になればうれしいです。
紙面を通して皆さまと一緒に「健康を見つけ」に出かけましょう。
(2018年5月15日(火)付MGプレスから)