(信濃毎日新聞中信版MGプレスに掲載されたものを再掲しています。)
健康づくりに取り組む前に「健康」の大切さを確認しておきましょう。
WHO(世界保健機構)は、健康の定義を「単に病気や虚弱でないということではなく、肉体的、精神的、社会的にすべてが満たされた状態」としています。つまり健康は、偏りのないバランスが取れた状態−と読み取ることができます。
これらは相互に関連もしています。病気が見つかると、入院や痛みによって生活や仕事が制限されてしまい、今日まで続いてきた日常を変えざるを得ない場合があります。
また、自分だけではなく、家族の生活が一変することもしばしばあります。本人はもちろん付き添いの家族の心配、時間的・経済的な負担など精神的、社会的影響が生じます。
私は「健康は人生の基盤」と考えています。
人が日々を平穏に暮らすためには、世界に「平和」がなくてはならないのと同じように、個人の「健康」が私たちの生活を支えているのです。
もちろん病気であっても、ハンディキャップを抱えていても、元気で幸せな方はたくさんいらっしゃいますが、なるべく心置きなく存分に活動するには、健康であってこそです。
「健康」とは文字通り、「すこやか」かつ「やすらか」な状態を指します。
きれいな景色を見たり、家族や友人と旅行に出掛けたり、なるべく制限なく趣味や仕事をしたり…。安らかに日常を過ごすためにも、「気に病む」ことを少しでも減らしたいものです。
健康は平和や命、若さと同じように、失われるまでその大切さに気付きにくいものです。
このコラムを読んだ方は、今日5分間だけでも「健康」について意識してみてください。意識することで行動が変わり、変化が生まれます。火曜日はみんなで健康を意識する日にしてみませんか。
(2018年6月19日付MGプレスから)