血糖値とHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)の関係を描いてみました。
食事をすると上昇し、食後1時間前後でピークを迎え、その後徐々に低下して2~3時間後に元に戻ります。
この血糖値の波の1~2カ月間の平均値が、濃い緑色の直線が表すHbA1cです。
薄い黄色の曲線は、糖尿病の方の血糖値の推移です。
朝食前の空腹時から、高い位置にあります。
そして、糖尿病の方は血糖値を下げるインスリンの働きが弱まっているため、同じカロリーの食事をしても、血糖値がより上がりやすく、なかなか下がりづらい状態が続きます。
その結果、濃い黄色の直線が示すHbA1cが高くなります。
図から糖尿病対策は、一つ一つの薄黄色の山の高さを下げることだとよく分かります。
具体的には食事の「量」と「質」。
それと「運動」です。
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まず量です。
センサーを体に着けて、血糖値に近い数値を24時間測定できる機器があります。
HbA1c5.5%と糖尿病型ではない私が、その機器を使って、実験的に超大盛カレーを食べたら、数値が226㎎/dLまで上昇しました!
甘い物は当たり前ですが、主食となる炭水化物も消化されると糖に変化します。
同じ検査機を使って、炭水化物を取らずに、超大盛カレーと同じくらいのカロリーを摂取したところ、数値は140㎎/dLにとどまりました。
(健康のため、炭水化物を取らない食事はお勧めしません)。
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最後に運動。食後にウォーキングなどの有酸素運動を行うと血糖値の山の高さを抑えられます。
(2023年8月29日(火)付MGプレス「健康の見つけ方」から)