どんな病気
一般的に「ヘルペス」と呼ばれる病気は、単純ヘルペスウイルスに感染して起こる皮膚の感染症をさします。
単純ヘルペスウイルスは感染力が強く、一度感染すると、症状は治まってもウイルスは消滅せずに体の神経に棲みついてしまいます。
そのためしばしば再発を繰り返します。
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原因
ヘルペスウイルス科は8種類に分けられます。
水痘帯状疱疹ウイルスや突発性発疹もヘルペスウイルスの仲間によって起きる感染症です。
ここでは、単純ヘルペスウイルスによる感染症を取り上げます。
【単純ヘルペスウイルスの分類】
単純ヘルペスウイルスの種類 |
別名 |
特徴 |
感染経路 |
ヘルペスウイルス1型
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口唇(こうしん)ヘルペス |
口の周りや顔面などに発症 |
咳やくしゃみなどの飛沫や接触 |
ヘルペスウイルス2型 |
性器ヘルペス |
性器周辺に発症 |
性交渉 |
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症状
初感染
感染後2~10日ほどの潜伏期間の後に発症します。
痛みも水ほうも強い症状が出て、発熱をともなうこともあります。
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再発型
神経に潜んでいるヘルペスウイルスが、かぜをひいたり、疲れて免疫力が弱くなった時に、再活性化をして症状を起こします。
初感染の時ほどの強い症状は起こしません。
また、繰り返すたびに症状は弱くなっていくといわれています。
代表的な口や性器以外の、体中のどこにでも発疹を起こすことはあります。
口の中や、くちびる、口の周りに水ほう(水ぶくれ)ができる
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• 経過
くちびるや口の周りが、ピリピリする、チクチクする、痛かゆい
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1~数日後、皮膚の赤みや水疱ができる
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水泡は破れてかさぶたとなり、2週間程度で治る
【初感染】
「 http://www.miyake-naika.or.jp/13_medemiru/kodomo_tanjunherupesu2.html 」より引用
【再発型】
「 http://www.miyake-naika.or.jp/13_medemiru/kodomo_tanjunherupesu2.html 」より引用
アトピー性皮膚炎の方にヘルペスウイルスが感染するとカポジ水痘様発疹とよばれる重症型になることがあります。
はやめに医療機関を受診してください。
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検査
主には、皮膚の状態や症状から診断します。
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顕微鏡検査
水ほう液から特徴的な細胞を見つけることで診断します。
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血液検査
初感染、または再発型なのかを調べるために、ウイルス抗体を検査行う場合もあります。
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治療
抗ウイルス薬の内服薬を使用します。
抗ウイルス薬の外用薬を使用することもあります。
市販の外用薬もありますが、耐性化の問題湯から、医療機関できちんと診断を受けてから使用するように勧められています。
再発を一年に6回以上繰り返す人には、抗ウイルス薬を予防的に毎日飲む、再発抑制療法がおこなわれることもあります。
再発率を70%ほど抑えられる効果が期待できます。
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ホームドクターからのアドバイス
再発をしやすい病気
ヘルペスはしばしば再発を繰り返します。
• 痛みやかゆみなど違和感を感じたら、早めに医療機関を受診しましょう。
• 免疫力が落ちると再発しやすくなります。
疲労やストレスをためないよう、バランスのよい食事や十分な休息をとるようにしましょう。
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人にうつさないために
水ほうなどの症状が出ているときはウイルスの量も多く、感染力の強い時期です。
• 患部は清潔にし、患部を触ったら石けんや流水で手洗いをしましょう。
• 症状が出ているときは、タオルやコップなどの共用はしないようにしましょう。
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参考リンク
初診に適した科
唇などの症状の場合は皮膚科、性器などの場合泌尿器科、婦人科
頼りになる病院
まずはお近くのかかりつけ医の先生にご相談ください。
北信 | |
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