どんな病気
食中毒とは、細菌やウイルスが付着した食品や有毒・有害な物質が含まれた食品を食べることによって、腹痛・下痢・発熱などが起こる病気です。
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夏場は細菌性が多く、冬場はウイルス性が増えます。
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原因
特徴 |
原因 |
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細菌性感染型 |
• 感染後に腸管で増殖する • 感染から症状が出るまで 潜伏期間がある |
腸管出血性大腸菌(O157)、サルモネラ、腸炎ビブリオ、カンピロバクター、ウェルシュ菌、赤痢菌、コレラ菌など |
細菌性毒素型 |
• 食物の中で増えた細菌の持つ毒素による • 症状が出るまでの時間が早い |
黄色ブドウ球菌、ボツリヌス菌、セレウス菌 |
ウイルス性 |
• 感染後に腸管で増殖する |
ノロウイルス、ロタウイルスなど |
自然毒 |
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きのこ、じゃがいも、フグ、貝 |
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内閣府 食品安全衛生委員会ホームページより引用
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症状
• 嘔吐
• 下痢 、時に下血
• 腹痛
• 発熱
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検査
便検査
便や嘔吐物を検査します。
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ノロウイルス抗体検査
ノロウイルス感染が疑われた場合に行います。
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医療保険では
• 3歳未満の乳幼児
• 65歳以上の高齢者
• 癌などの治療中で免疫力が落ちている人
だけが医療保険が適用されます。
その他の方は自費診療になり検査代金だけで約3,000円、その他に診察代金が加算されます。
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細菌培養検査
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治療
• 下痢や嘔吐が続くと脱水症状を起こすため、水分や電解質を投与する点滴治療が中心となります。
• 症状をやわらげるため、吐き気止めや整腸剤、下熱剤などを投与します。
• ウイルスを殺す抗生剤はありませんが、細菌性で、症状がひどい場合や一部の細菌には、抗生剤を使用することがあります。
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ホームドクターからのアドバイス
○ 内閣府 政府広報オンライン 暮らしのお役立ち情報
「食中毒を防ぐ3つの原則・6つのポイント」
予防3つの原則
①「つけない」洗う!分ける!
手にはさまざまな雑菌が付着しています。
食中毒の原因菌やウイルスを食べ物に付けないように、必ず手を洗いましょう。
• 調理を始める前
• 生の肉や魚、卵などを取り扱う前後
• 調理の途中で、トイレに行ったり、鼻をかんだりした後
• おむつを交換したり、動物に触れたりした後
• 食卓につく前
• 残った食品を扱う前
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②「増やさない」低温で保存する!
細菌の多くは高温多湿な環境で増殖が活発になりますが、10℃以下では増殖がゆっくりとなり、マイナス15℃以下では増殖が停止します。
食べ物に付着した菌を増やさないためには、低温で保存することが重要です。
肉や魚などの生鮮食品やお総菜などは、購入後、できるだけ早く冷蔵庫に入れましょう。
また細菌はゆっくりと増殖しますので、早めに食べることが大事です。
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③「やっつける」加熱処理!
ほとんどの細菌やウイルスは加熱によって死滅しますので、肉や魚はもちろん、野菜なども加熱して食べれば安全です。
特に肉料理は中心までよく加熱することが大事です。
ふきんやまな板、包丁などの調理器具にも、細菌やウイルスが付着しますので、洗剤でよく洗ってから、熱湯をかけて殺菌しましょう。
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正しく手洗い
出典「 政府広報オンライン 」
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参考リンク
○ 内閣府 政府広報オンライン 食中毒を防ぐ3つの原則・6つのポイント
○ 内閣府 食品安全委員会
○ 厚生労働省 食中毒
○ 長野県 食中毒
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初診に適した科
消化器内科、胃腸科、内科、小児の場合は小児科
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頼りになる病院
まずはお近くのかかりつけ医の先生にご相談ください。
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