どんな病気
アセトン血性嘔吐症や周期性嘔吐症とも言われます。
2~10歳頃の子どもに多く、激しい嘔吐を繰り返します。
2%程の子供に見られるといわれています。
自家中毒を起こしやすい体質があり、とくにやせ型の男の子に多く見られます。
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食事の摂取量が落ちることや、緊張や疲労、ストレスなどがきっかけとなって発症します。
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10歳を超えて、体が大きくなってくると、自然におさまります。
同じように嘔吐する 胃腸炎や食中毒などは、自家中毒を起こすきっかけとなることはありますが、別の病気です。
原因
人の体は、体内の栄養分(ブドウ糖)を使い果たすと、脂肪を分解してエネルギーに変えます。
その際に、アセトン(ケトン体)という物質が作られます。
アセトンが増えると、嘔吐中枢を刺激して吐き気を引き起こします。
疲労や緊張、風邪や感染症によって、食事の摂取量が減ったことをきっかけに発症することもあります。
症状
数時間から数日、激しい嘔吐を繰り返すことが特徴です。
嘔吐をした後も吐き気は続いて、顔色が悪くなります。
嘔吐が続くため、脱水の危険性もあります。
胃のむかつきや腹痛、発汗、低体温、下痢、頭痛、やだるさなどを伴うこともあります。
胃腸炎との違いは、下痢や発熱は見られないことが多いですが、腹痛や頭痛はどちらにも共通して見られます。
検査
血液検査や尿検査をします。
尿中にアセトン(ケトン体)が検出されることが特徴で、病院ではすぐに診断できます。
血液検査で、低血糖を伴う際にはケトン性低血糖症と呼ばれる異なる病気に分類されます。
頭を打った後であれば、CT検査などで脳に異常がないかを確認します。
治療
薬物療法
吐き気を抑える薬(坐薬、または内服薬)が処方されます。
吐き気が収まるまでは絶食とし、糖分を含んだイオン飲料などを少量ずつ与えます。
吐き気が止まらない場合には、点滴で糖分、水分を補給します。
ホームドクターからのアドバイス
空腹で糖分が不足すると発症しやすくなります。
角砂糖やアメ玉をなめるのもよいでしょう。
一度発症した場合は、再発しないように、食事を抜いたり、食事の間隔をあけすぎないように注意しましょう。
ただし、高脂肪の食事や、チョコレート、コーヒーなどは、発症に影響するといわれているため、摂り過ぎないように注意しましょう。
ストレスや疲労をため込まないようにすることも大切です。
しっかりと睡眠をとる等、生活のリズムを整えましょう。
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参考リンク
〇 日本医師会
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