どんな病気
一般的に水虫と呼れる病気は、正式には、足白癬(あしはくせん)といいいます。
白癬菌(はくせんきん)という真菌(しんきん:カビ)に感染することで起こります。
足の裏や趾間(しかん:足の指と指の間)、爪(爪水虫と呼ばれることもあります)に症状が現れます。
白癬菌は靴や靴下を長時間履き続けて蒸れた状態などの高温多湿な環境を好みます。
梅雨から夏場は繁殖しやすくなります。
家族内や友人、スポーツ競技などで、身近な人にうつしやすい感染症です。
日本人の5人に1人程度が感染しているといわれる、とても多い病気です。
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白癬菌は、病気の起こる部位によって病名や呼ばれ方が異なります。
病名 |
一般名 |
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頭部 |
頭部白癬 |
シラクモ |
股部 |
股部白癬 |
インキンタムシ |
体部(股以外の体) |
体部白癬 |
ゼニタムシ |
足部 |
足白癬 |
ミズムシ |
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原因
白癬菌に感染して発症し、白癬菌は皮膚の表面(皮膚のいちばん外側の部分)の角質層に寄生します。
感染患者が落とした皮膚の垢(角質)などが別の人の皮膚に付着することで感染するため、複数の人が使う足ふきマットやスリッパなどは注意が必要です。
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症状
趾間型:足の指の間が白くふやけて皮がむけたり、ジクジクする。
小水疱型:足の裏に小さな水疱(水ぶくれ)ができる。
角質増殖型:足の裏やかかとが白っぽくかさついて、角質が厚くり、細かなひび割れをおこす。
爪白癬:爪が白色や黄色に濁ったり、厚くなってぼろぼろになる。
「水虫ちゃんねる」より引用
かゆみ
かゆみを伴うこともありますが、無症状の人の方が多いようです。
水虫に似た症状には、汗疱(かんぽう)や、掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)などがあります。
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検査
顕微鏡検査
顕微鏡で皮膚やつめに糸状の白癬菌が見つかるかを検査します。
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治療
薬物療法
外用薬
クリームや液状の抗真菌薬の外用薬を使用します。
皮膚白鮮で2~6ヵ月以上、爪白癬はきれいな爪が生え変わるまで1~2年以上継続する必要があります。
かぶれることがありますので、初期には注意が必要です。
どの薬も効果は7~8割程度といわれています。
1~2か月間、継続してみて、効果が少ないと判断した場合には他のお薬を試してみましょう。
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内服薬
早く治したい人や、爪白癬の人、塗り薬にかぶれる人などには内服薬を使用します。
他の薬との飲み合わせに注意が必要です。
肝機能障害が起きないことを確認するために定期的に血液検査が必要になります。
家族全員で同時期に治療を行わないと、治ってもまたお互いに感染を繰り返してしまいます。
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外用薬の塗り方
お風呂あがりに塗る
皮膚がやわらかくなっていると薬が浸透しやすいため、水分をきちんとふき取ってから塗りましょう。
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患部より広めに塗る
症状が出ているところよりも広い範囲に白癬菌はいますので塗り残しがないように広めに塗りましょう。
くるぶしから下の足全体に塗るイメージが良いでしょう。
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毎日、塗る
症状が改善したからといって自己判断で薬の使用を中止すると再発します。
治ったかなと思ってから、あと一ヶ月間は塗り続けましょう。
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ホームドクターからのアドバイス
予防
• 毎日、石けんで足を洗い、足の清潔を心掛けましょう。
• 靴下は5本指ソックス、靴は通気性のよいものを履きましょう。
• 複数の人が使うバスマットはこまめに洗い、スリッパやサンダルの共有はやめましょう。
• 水虫かなと思ったら、早めに専門医で診断をしてもらいましょう。
• 市販薬の外用薬もたくさん出ています。白癬菌の診断が間違いない方はそちらでもよいでしょう。
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参考リンク
○ 日本医師会 健康の森 病気をチェック! みずむし・たむし
○ 日本皮膚科学会
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