医良人コラム
26/6/15

第142回 花粉症意識した予防対策を

「桜梅桃李(おうばいとうり)」。

春は花の季節です。

同時に花粉の時季でもあります。

お花見を楽しみたいのに、スギ花粉に続いてヒノキの花粉飛散も始まってダブルパンチの方も多いと思います。

林野庁の資料を読みますと、日本は国土面積の約7割が森林で、戦後の昭和20年代後半から40年代にかけて人工林が集中的に植林された結果、現在は国土面積の約2割がスギ・ヒノキ林です。

花粉は山の近くに住む人だけの問題ではありません。

風などの気象条件がそろうと100km以上も運ばれるため都市部でも大量飛散し、どこにいても逃れられません。

花粉症対策は、アレルゲンとなる花粉の除去や回避が基本で、具体的には以下のようになります。

• 花粉情報に注意する

• 窓や戸を閉める

• 湿度を50%前後に保つ

• 空気清浄機を使う

• 掃除をする

• 昼前後と夕方の飛散の多い時間帯の外出を控える

• 外出時にはマスクと眼鏡を着用する。

実験では普通のマスクでも花粉を70%防ぎ、花粉症用だと84%も減少させる効果がありました。

また、普通の眼鏡でも眼に入る花粉量を40%減らし、花粉症用は、およそ65%も防いでくれます。

外出前に鼻の中にワセリンを塗る。

花粉症治療の専門医が集まる日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会のホームページによると、花粉がワセリンにくっ付くと割れにくく、中のアレルギー物質が飛び出しづらくなるそうです。

またこの時季、けば立った衣服は避け、帰宅時に衣服や髪の毛をよく払い、花粉を室内に持ち込まないようにするほか、鼻をかむ、顔を洗う、うがいをすることを忘れないように。

花粉症の有病率は10 年ごとに約10%ずつ増えています。

裏を返せば、今後花粉症を発症する可能性がある未病の人がたくさんいるということです。

まだ花粉症状が出ていなくても、この時季の花粉をできるだけ避ける対策をしておくことが、将来の発症を遅らせる予防となります。

(2026年3月31日(火)付MGプレス「健康の見つけ方」から)